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寄来
「寄来〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寄来の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「愛撫」より 著者:梶井基次郎
人は平常可愛い猫を飼っていて、私が行くと、抱いていた胸から、いつもそいつを放して
寄来すのであるが、いつも私はそれに辟易《へきえき》するのである。抱きあげて見ると....
「城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
の近所にお城跡がありまして峻の散歩にはちょうど良いと思います」姉が彼の母のもとへ
寄来した手紙にこんなことが書いてあった。着いた翌日の夜。義兄と姉とその娘と四人で....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
人が気を揉んで注意をしても一向に聞きいれないとのこと。もっとも私のところへ取りに
寄来した薬と云うのが凡て主人の使うもので、それが皆一種の解熱剤であるのを見ても、....
「風に乗って来るコロポックル」より 著者:宮本百合子
んなに乱されたことであろう。 コロポックルは、赤い膳を呉れろの、彫りのある鞘を
寄来《よこ》せのと云う。そして遣られないと叱り付ければ、いろいろな罵詈雑言《ばり....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
ッちゃあないよ。今着ている衣服なんか、台なしになってるけれど、姉様がわざと縫って
寄来したもんだから、大事にして着ているんだ。」 「そのせいで似合うのかねえ。」 ....
「変な男」より 著者:豊島与志雄
とを承知の上で、企んでやったことに違いありません。それなのに、私にお菓子を買って
寄来すなんて、図々しいにもほどがありますよ。」 それでも彼女は、手に残りの半分....
「土地」より 著者:豊島与志雄
来るだ。」 平助は彼を上からじっと見下した。 「おたかがそんなことお前に云って
寄来しただろう。」 音吉は顔を挙げたが、すぐに眼を外らして、遠い山の方を見やっ....
「同胞」より 著者:豊島与志雄
自分自身に張りが出来たような気もした。 茂夫はなかなか、姿を見せなければ手紙も
寄来さなかった。恒夫は苛ら苛らしてきた。そして丁度一週間目の土曜日に、彼は最後の....
「人間繁栄」より 著者:豊島与志雄
から男は、相手の女と出奔してしまって、何等の消息もなかったが、横浜から不意に人を
寄来して、子供をくれと云って来た。――「あの女は屹度悪い病気を持ってるんだよ。そ....
「道連」より 著者:豊島与志雄
配しだして、わざわざ学校へ聞きに行き、それからその晩のうちに、僕の家まで使の人を
寄来した。そして僕は後で、父と学校の教師とからひどく叱られたものだ。 が、そん....
「香奠」より 著者:豊島与志雄
もきまっていて、僕の所へはただ挨拶だけのつもりかも知れないよ。それにしても電報を
寄来すのは少し変だが……。」 でも兎に角、愈々出て来るというなら、来た上で何と....
「田舎者」より 著者:豊島与志雄
晩のように寺井さんの裏口に忍んでくる、あの犬のような男は何だ。俺の家へまで手紙を
寄来して、何という恥知らずの男だ。あれが君の友人なのか。君から話があってる筈だと....
「春盲」より 著者:豊島与志雄
れを、紙片に鉛筆で書いて、縦に細かく折りたたみ、丁寧に一結びして、少女に持たせて
寄来すのである。返事も待たず、届けっ放しだ。小鳥と同様、ちょっと来い、ちょっと来....
「霊感」より 著者:豊島与志雄
と、やたらに催促しました。達吉に毎度言づてするばかりか、小泉さんのところへ女中を
寄来して、先方へ願ってほしいと頼みました。稲荷さんを祭る場所がきまらないので、庭....
「画舫」より 著者:豊島与志雄
出して、そのままになっておりました。その張金田が、昨年の暮に、妙な手紙を陳秀梅に
寄来しました。――娘の瑞華ももう十六歳になるのだから、来年は結婚のことをよく考え....