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「寄港〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

寄港の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
どこへお出《い》でになる御心算《おつもり》か知りませんが、この船がゾイリアの港へ寄港するのは、余程前からの慣例ですぜ。」 僕は当惑《とうわく》した。考えて見る....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
ことさえ稀ではありませんでした。そうしたときに、嫂の感情を和げる唯一つのものは、寄港地や船から打って寄こす、簡単な私の電文であったそうです。 其の年は不思議な....
地球盗難」より 著者:海野十三
前、この沖へ来た外国船というのは、シュワルツコッフ博士がアルゼンチンから帰り道の寄港であって、辻川博士と同じ研究をしているので、連絡をしにやって来たというわけだ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
、アッコルティ先生とも知りあいになったわけである。しかしいま、ちょっと南|阿から寄港した先生を、なぜ座間が引きとめているのか。たしかに、なにかの驚くべきものをア....
カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
からやって来たんです?』 『神戸|出帆です。』技師が答えた。 『神戸――? で、寄港地は?』 『四日市だけです。』 『エッ! 四日市? そうだ。』 喬介は思わ....
恐竜島」より 著者:海野十三
、サンフランシスコを出て目的地の豪州のシドニー港に入るまでに、ただ一回ラボールに寄港するだけで、ほとんど直航に近いことである。そのために船脚《せんきゃく》はおそ....
火薬船」より 著者:海野十三
マンから、返事がおくられてきた。 「例の映画を、平靖号の行くさきざきへ配布して、寄港を妨害するがよいか」 これに対して、平靖号からは、 「勝手にしろ、船長ノル....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
ルウェイに国籍があるのですが、アフリカで、たくさんの猛獣を仕入れ、これから南米に寄港して、本国にかえるところだったんだそうです。アフリカと南米では、かなりたくさ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
く南下航路をとっていたのが、ここで一転して、ぐーっと北に向く。 そこから、次の寄港地の香港まで、ざっと三千キロメートルの遠方である。その間の南北にわだかまる大....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
夕風にゆらめいていた。 欧州航路の○○丸が日本へ帰航の途中、このシンガポールに寄港したので、印度洋の暑さにうだっている乗客はわれさきにと争って上陸した。わたし....
赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
歳でござりましたが、宗室丸の船頭として、南洋に向かって出帆致しました途次、予定の寄港地たる香港の港へ碇泊り致しましたのが事の発端で、其夜私は東六という若い楫取を....
鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
が流れて外海へ出、一日漂流したところを、外国通いの外国船に救われ、その船が上海へ寄港した時、その船から下ろされて、そのまま今日に及んだんだからね。今の境遇では日....
南極の怪事」より 著者:押川春浪
コ岬の沖を過ぎ、昔は妖女住みしと云うシエルボロ島の間を抜け、航海三十五日目にして寄港せしはアフリカ南端のテーブル湾なり、ここにて船は飲水食料等を充分に補充し、い....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
よび開南丸船長に面会す。聞くところによれば、わが船にさきだつこと二日、シドニーに寄港す。期節おくれたるために目的地に達することあたわざれば、ここに解氷の期を待つ....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
にはその妙味が解しかねますが、多少の察しはつきます。 私は欧州航路の船が上海に寄港しましたとき、人に招ばれまして有名な四川料理の支那料理店に行きました。そこで....