寄航[語句情報] »
寄航
「寄航〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寄航の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
《ぬ》れてみえるほど、生々と光りだした気がしました。この娘は、まだ十七で、帰りに
寄航したときも逢いましたし、内地に子供らしい手紙を度々《たびたび》くれました。
....
「河明り」より 著者:岡本かの子
間には、はっきりは触れられんが……」 旧詩人の社長は、よく通りかかりの旅客が、
寄航したその場だけ、得手勝手なことを頼み、あとはそれなりになってしまう交際に慣れ....
「海豹島」より 著者:久生十蘭
年、三月八日、私が便乗してきた第二小樽丸で開始された。その間、いかなる汽船も島へ
寄航していない。危険な流氷と濃霧のため、この近海へ近づくことが出来ないのである。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
市街なりという。余はさきに北極海観光のときに、世界中最北の市街ハンメルフェストに
寄航せしが、今またこの最南の市街に上陸するを得たり。当市は南緯五十三度の地点にあ....