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密奏
「密奏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
密奏の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
く、至親問う勿れと。戸部侍郎卓敬、先に書を上って藩を抑え禍を防がんことを言う。復
密奏して曰く、燕王は智慮人に過ぐ、而して其の拠る所の北平は、形勝の地にして、士馬....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
をもって知られた伝奏|姉小路少将(公知)が攘夷のにわかに行なわれがたいのを思って
密奏したとの疑いから、攘夷派の人たちから変節者として目ざされ、朔平門の外で殺害さ....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
るに、国王位を易へ、大臣災に遇ふとあり、勘文の面穏かならず、尤も御慎み有るべしと
密奏す」とあって、地震にも心があるように見える。 正平年間は非常に地震の多い年....
「源氏物語」より 著者:紫式部
わいそうなことで、また陛下には御|煩悶《はんもん》をおさせする結果になっている秘
密奏上をだれがしたかと怪しく思った。命婦は御匣殿《みくしげどの》がほかへ移ったあ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
られます」と答え、賊が走り去ったすきに、こけ転んで、天皇の御帳の内へ、かくかくと
密奏した。 天皇はその夜、み后の弘徽殿におやすみだったが、あわてて女房衣を被か....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
直は突如、罷免されて、屏居謹慎を仰せつかってしまった。 ――直義から内々つよく
密奏するところがあり、尊氏の意も度外視されて、ついにこの上命をみたものらしいがと....