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密室
「密室〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
密室の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千年後の世界」より 著者:海野十三
に来てくれる者がどこかに旅行にでも出かけてしまったのではなかろうか」 開かない
密室の中で、このような不安に襲われるということは、死刑よりもなおいっそうはげしい....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
ていた。すると、博士の愛するロボットは、珍客の案内を報じたのであった。博士はその
密室を出て、広間の扉を開いた。そこには、この一ヶ月というものの間、全く生死不明を....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
った。だが僕達の身体は清浄で、C子はまだ処女だった。時分はよしと、僕は彼女を、秘
密室のあるダンス場めぐりに連れ出したのだった。それから四五日経って、C子は逆に僕....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
戸倉老人はどうしてそのようなことがいえるのだろう。老人はいままで六天山塞の地下の
密室におしこめられていたのではないか。ちかごろ町に起ったでき事について意見をのべ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
とについて、臼井は鞄を持って秘密の階段を下へ降りていった。 下には十坪ほどの秘
密室があった。この外にも倉庫や地下道や抜け穴などがあった。目賀野自慢のものであっ....
「金属人間」より 著者:海野十三
た殺人事件であった。針目博士邸において、お手伝いさん谷間三根子《たにまみねこ》が
密室においてのどを切られて死んでいた事件である。 申しおくれたが、わたしは探偵....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
でいた部屋には、内部から鍵を廻してあった。三津子君が殺したものなら、どうしてその
密室から出るか。玄関にも、内側から錠を下ろしてあったのだよ」 「ここの窓から飛び....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
艇の中では、たえず酸素をだす一方、空気をきれいにし、炭酸ガスをとっている。艇は気
密室で、空気が外にもれないようにつくってあるが、このあたりまでくると、外の大気圧....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
構造が非常にうまくできていて、最も速度が出るような仕掛になっている。 艇内は気
密室になっている。しかも三重の気
密室である。室内は、どんなに高度をあげても、気温....
「火星兵団」より 著者:海野十三
のすまない新田先生であった。
先生には、一つの信念があったのである。それは、秘
密室へしのびこむのは、悪いことではないと信じていたのだ。なぜならば自分だけがとく....
「怪塔王」より 著者:海野十三
らわれました、いよいよもってふしぎであります。 「おお扉だ。これは大利根博士の秘
密室の入口なんだろう。一彦君、この中になにがあるかしらないが、かまうことはない。....
「成層圏飛行と私のメモ」より 著者:海野十三
あてるとかする。しかしもっといいのは、搭乗者の座席を、空気の洩れない、いわゆる気
密室にして置き、ちょうど潜航中の潜水艦内に於けると同じような空気清浄装置や酸素放....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
で、特に一章を設け、作中の主要人物フエル博士の講義の体にして、探偵小説に扱われた
密室犯罪の様々を分類発表してみせてくれている。読んでいても如何にも小気味よい態度....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
た長い廊下を、そうでしょう、すぐ外は線路だという、奥の奥座敷へ通って、ほとんど秘
密室とも思われる。中は広いのに、ただ狭い一枚襖を開けると、どうです。歓喜天の廚子....
「活人形」より 著者:泉鏡花
晩は。得三は出迎えて、「これは高田|様でございますか。まあ、こちらへ。と二階なる
密室に導きて主客|三人の座は定まりぬ。高田は笑ましげに巻莨を吹して、「早速ながら....