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「密詔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

密詔の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三国志」より 著者:吉川英治
て、一旒には「義」と大書し、一旒には「忠」と大きく書いて、 「われこそ、朝廷から密詔をうけて、この地に降った者である」 と唱えだした。 今でこそ、地方の一郷....
三国志」より 著者:吉川英治
くほどな者といえば、車騎将軍の董承しかないと思います。董承をお召しあって、親しく密詔を降し給わば必ず御命を奉じましょう」 事は、重大である。秘中の秘を要する。....
三国志」より 著者:吉川英治
はないか。 「……馬騰。忘れはおるまいな。むかし国舅の董承と汝へ降した朕の衣帯の密詔を。……あの折は、未然に事やぶれたが、このたびそちが上洛の由を聞いて、いかに....
私本太平記」より 著者:吉川英治
州、菊池、平戸、日田、三窪らへ宛てた六通の院宣だった。――とあるのである。密書や密詔の往来がいかに頻繁だったかが察しられよう。 「筑紫は火の国だ、血の気が多い。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
に」 再度の礼をしてから、義貞は初めて杯をふくんだ。 従来、ひそかには、帝の密詔や宮の令旨も賜わってはいたが、直接、宮廷人に近づくのは、これが初めての義貞だ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
上に拠り、御旗上げをされたさいにも、 「まず第一に、九州では菊池の党へ」 と、密詔の檄は、どこよりもはやく、肥後の菊池城へとどけられていた。 当時。――これ....