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「密陀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

密陀の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
かし、調査はそのまま続けられたが、結局収穫は次の二つにすぎなかった。その一つは、密陀僧の大壜に開栓した形跡があるのと、もう一つは、再度死者の秘密が現われた事だっ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
。これはなかなか好い工夫のものです。 桐油彩色は、雨にぬれても脱落ないように、密陀油に色を割って、赤、青と胡粉を割ってやるのです。余り冴えないものだが、外廻り....
十二支考」より 著者:南方熊楠
なし、千|由旬《ゆじゅん》内に所要の女人を即刻取り来らしむる法あり。『大宝広博秘密陀羅尼経』には、随心陀羅尼を五万遍誦せば、※女王后を鈎召し得とあり。『不空羂索....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
如何にも密教臭い、病理的なヒステリカルな暗い美しさだった。しかも、輪羽の中芯を、密陀僧の朱が核のような形で彩取っていて、その楕円形をした鮮かな点列だけが、暗い、....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
する意である。それから天平時代に、今のバラモン僧正より前からあるのでありますが、密陀絵という絵風がある油絵である。 推古天皇の玉蟲の厨子も密陀絵であります、こ....
正倉院展を観る」より 著者:吉川英治
仏性から微笑の下に見られていたのだと、よほどたってから気がついてきたことだった。密陀絵の花喰い鳥の盆、びょうぶ絵の樹下美人、蝋染めや板ジメ染めなど、絵と見てもわ....