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寇
「寇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
である。もうそろそろありのままの歴史的事実に徹して見ようではないか?
倭
寇
倭
寇《わこう》は我我日本人も優に列強に伍《ご》するに足る能力のあることを....
「予報省告示」より 著者:海野十三
力とは桁ちがいに激甚なのである。 尚、不幸中の幸ともいうべきは、地球外よりの侵
寇《しんこう》がこの天災のために終熄したことだ。 世界暦二千一年十三月十三日 ....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
めた後、十九日の午後十一時すぎ月の出を待って道忠を案内として三河に退陣したが、土
寇に苦められながらやっと岡崎に着いた。着いて見ると岡崎城の今川勢は騒いで城を明け....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
た。 朝鮮の王朝では驚いて為す所を知らず、兎も角と云うので、明の政府へ日本|来
寇の報知を為したのである。秀吉朝鮮よりの返答を待つが来ない。 天正十九年八月二....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
こうしていずれも同じ運命となった。 それは恐怖の夜であった。かつて一度も外
寇を受けない、信玄治下の甲府城下は、思いもよらない悪病のために、苛まれなければな....
「生の拡充」より 著者:大杉栄
来さしめた。 この両極の生の毀損がまさに壊滅に近づかんとする時、ここにいつも侵
寇かあるいは革命が起って来る。比較的に健全なる生を有する中間階級がイニシアチブを....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
だけのものを持っていけば、必ず地球人類を制圧できるという、自信のついたところで来
寇するでしょう。油断はならないのです。相手が準備に費す間に、こっちでもじゅうぶん....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
は貴国にとっても便利のことと思います。 尚、日本の現在は、国の内外静謐であって
寇賊の心配なければ安心して船舶を通ぜられよ」と云い送った。そこで呂宋は意を安んじ....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
。わしは起とう!」と決心した。折柄そこへ東ローマ皇帝からの使者が来て「トルコ人侵
寇を防衛するために法王の援助を乞う」という旨を伝えた。「いよいよ思う壺だ。では至....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
は燕京の使いと一緒に日本へまいりました。」 彼の物語を綜合して考えると、彼は倭
寇鎮撫を依頼する明朝の国使にしたがって、日本へ渡来したのである。ここであらためて....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
、わが国を領制する天皇すでに崩ず、時失うべからざるなりと、なお相聚結して傍郡を侵
寇す。ここに征新羅軍に従いし五百の蝦夷は、当時征夷の結果として、あるいは虜にせら....
「妖怪学」より 著者:井上円了
明天皇のとき、仏を入れたるために疫病流行せり、敏達天皇のときも同断なり。蒙古|来
寇のときに伊勢の神風あり。アメリカ船初めて来たりしとき、彗星出でたり。また西洋に....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
た。北條時宗|邀え撃って大いに之を敗ったことは、凡そ歴史を知るほどの人は所謂「元
寇の役」として、誰も諳じている所である。 この大戦に参加したのは九州の諸大名ば....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
のらネコ退治に艦隊を送るのは、たしかに危険極まる――艦隊なるものは、スペインの侵
寇してくるのを防禦するための、彼女のただ一つの武器なのだから。そんなふうに女王が....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
愛国者であるが、しかし経済問題には少しも大胆でないダントンであった。彼は実に、外
寇を斥けるためには、立憲君主とも妥協し、ブルジョワ地主に圧迫されている農民とも妥....