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富国強兵
「富国強兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
富国強兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
れはとにかく、いわゆるスポーツという外国語で呼ばれる行動形式は、どうも、直接には
富国強兵の手段にはならないらしいので、一頃スポーツは学校教育ではあまり優遇されな....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
て況んや彼の議会を見ろ。何百の議員の首を絞めたり、骨を抜いたり、缶詰にしたりして
富国強兵の政策を決議させる。その議員というのは政党屋が、全国各地方から拾い上げて....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
ように、明治の支配者が社会に対して抱いた観念は、何処までも彼等の利害を主眼とした
富国強兵を主題としていた。農民と土地との関係が、昔ながらの地主と小作の形のまま伝....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
教職員一、二〇〇名を持つばかりである。これは日本の教育が人類的福祉の見地に立たず
富国強兵政策によっていたからであった。一九四六年に盲聾義務教育制の問題がとりあげ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
せ、兄を苦しめていそうなので、不安に脈打つ胸を押えて、俯向いていた。
「わしは、
富国強兵の策として、理化学の外にないと信じているが、これを行うと、父上の御意にも....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
のであった。 それを読んで武蔵は、謙信の日常生活を知ると共に、あの時代、越後の
富国強兵ないわれを知った。――けれど「士道」というものにまではまだ思い至らなかっ....
「三国志」より 著者:吉川英治
るべきでしょう」 「もちろん」 「驍勇並ぶ者なきあなたと、伝国の玉璽を所有して、
富国強兵を誇っているところの袁家とが、姻戚として結ばれると聞いたら、これを呪咀し....
「三国志」より 著者:吉川英治
馬を指揮し、斉の七十余城を陥したという武人。――また管仲は、斉の桓公を輔佐して、
富国強兵政策をとり、春秋列国のなかに、ついに覇を称えしめて、その主君桓公から、一....