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富士山
「富士山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
富士山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
くすんで見えるのが情ない。 まあ、御覧なさい、と云う折から窓を覗いた。 この
富士山だって、東京の人がまるっきり知らないと、こんなに名高くはなりますまい。自分....
「河口湖」より 著者:伊藤左千夫
って見える。 「じいさん、ここから見ると舟津はじつにえい景色だね!」 「ヘイ、お
富士山はあれ、あっこに秦皮の森があります。ちょうどあっこらにめいます。ヘイ。こっ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
。有機ガラスをはめてある格子形の戸棚。テレビジョン受影機に警報器。壁につってある
富士山の写真のはいっている額。その他、みんなおなじことであった。 いや。ただ一....
「海底都市」より 著者:海野十三
広間になっていて、天井は半球《はんきゅう》で、壁画が秋草と遠山の風景である。急に
富士山麓《ふじさんろく》へ来たような気持ちになる。あまり高くない奏楽《そうがく》....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
に過ぎない。 「お宅の庭の流にかかった、橋廊下の欄干より低いくらいで、……すぐ、
富士山の裾を引いた波なんですな。よく風で打つけませんね。」 「大丈夫でございます....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
わなかったんですのに――昨年、店の都合で裾野の方へ一夏まいりまして、朝夕、あの、
富士山の景色を見ますにつけ……ついのんびりと、一人で旅がしてみたくなったんです。....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
通りました時は、上下、左右すれ違うとサワサワと音がします。青空、青山、正面の雪の
富士山の雲の下まで裾野を蔽うといいます紫雲英のように、いっぱいです。赤蜻蛉に乗せ....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
に三叉の戟を構えた瞬間、畳およそ百余畳、海一面に鮮血。 見よ、南海に巨人あり、
富士山をその裾に、大島を枕にして、斜めにかかる微妙の姿。青嵐する波の彼方に、荘厳....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
る眷族が、かれこれ区別を立てているだけのもので、奥の方は皆一つなのでございます。
富士山に登りますにも、道はいろいろつけてございます。教えの道も矢張りそうした訳の....
「砂書きの老人」より 著者:上村松園
ばこの「砂書き老人」の当然の報酬であったのだろう。 花を描いても天狗を描いても
富士山を描いても馬や犬を描いても、それに使われる色とりどりの砂は一粒も他の色砂と....
「キド効果」より 著者:海野十三
れたものに違いない。なんだか山の形をした曲線が出ているが、第一図のと第二図のとは
富士山のような形だ。第三図のだけは、二見浦の夫婦岩を大きくしたように、二つの瘤が....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
うに見られたが、夕方などになると大へん美しい山に見えるのであった。 山の形は、
富士山の峰のあたりが角ばったようになっていて、そこへ夕陽があたるとすっかり紫色に....
「西航日録」より 著者:井上円了
Kabru)峰(二万四千十五フィート) 以下これを略す。しかして、いずれもわが
富士山の二倍以上の高山なれば、余一句をつづりて、 喜麻拉亜が
富士山などゝ笑ひけり....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ェ島の山容には近く接するを得たり。この島は全く高山によりて成り、その最高峰はわが
富士山と同じく海抜一万二千尺ありというも、雲煙に閉じられて望むことを得ざるは遺憾....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
。その一通は、スタムプによると、昭和十一年の一月三十一日(午後零時――四時)で、
富士山を図案化した赤色の壱銭五厘切手の貼ってある、「石見国府址伊甘の池」の絵葉書....