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「富山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

富山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
ゃあれはわしが口をきいてやったようなものだ。ろくな元資《もとで》も持たず七年前に富山から移住してきた男だったが、水田にかけては経験もあるし、人間もばかではないよ....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
して経営苦労しつ。その間は実に三年《みとせ》の長きに亙《わた》れり。 あるいは富山《とやま》に赴《い》き、高岡に買われ、はた大聖寺《だいしょうじ》福井に行き、....
高野聖」より 著者:泉鏡花
飛騨の山越《やまごえ》をやった時の、麓《ふもと》の茶屋で一緒《いっしょ》になった富山《とやま》の売薬という奴《やつ》あ、けたいの悪い、ねじねじした厭《いや》な壮....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
へ投げ込まれてしまったんですが、実は善昌のむかしの亭主の弟だそうです。善昌は越中富山の生まれで、早く亭主に死に別れて江戸へ出て来て、本所で托鉢の比丘尼をしている....
単独行」より 著者:加藤文太郎
ころではないと思った。一人で小黒部に遊び鐘釣温泉、新鐘釣温泉を知るにつれいよいよ富山人ということが深く頭に染込んでしまった。小黒部が一人で通れないようでは高山探....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
と云って、家数千軒ばかり、ちょっと繁昌な町があります。伏木から汽船に乗りますと、富山の岩瀬、四日市、魚津、泊となって、それから糸魚川、関、親不知、五智を通って、....
黒百合」より 著者:泉鏡花
鬼と呼ぶさえ、分けてこの凄じきを、雄々しきは打笑い、さらぬは袖几帳したまうらむ。富山の町の花売は、山賤の類にあらず、あわれに美しき女なり。その名の雪の白きに愛で....
星女郎」より 著者:泉鏡花
、というに過ぎぬ。 けれども徒労でないのは、境の家は、今こそ東京にあるが、もと富山県に、父が、某の職を奉じた頃、金沢の高等学校に寄宿していた。従って暑さ寒さの....
指輪一つ」より 著者:岡本綺堂
ら満員の客を乗せてくるのですから、その混雑は大変、とてもお話にもならない始末で、富山から北陸線を取らなかったことを今更悔んで追っ付かない。別に荷物らしい物も持っ....
」より 著者:岡本綺堂
から松本、善光寺、上田などを打って廻り、それから北国へはいって、越後路から金沢、富山などを廻って岐阜へまいりました。ひと口に申せばそうですが、そのあいだに、足掛....
暗号数字」より 著者:海野十三
□9□□ □74□ ――――― □□4□ ※富山市公会堂事務所ニ置カレタル「オルゴール」時計ノ文字盤。商標ノトコロニ星印アリ....
取舵」より 著者:泉鏡花
|南無仏、南無仏と小声に唱名せり。 抜錨後二時間にして、船は魚津に着きぬ。こは富山県の良港にて、運輸の要地なれば、観音丸は貨物を積まむために立寄りたるなり。 ....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
を反覆して犬士の名ぐらいは義経・弁慶・亀井・片岡・伊勢・駿河と共に諳んじていた。富山の奥で五人の大の男を手玉に取った九歳の親兵衛の名は桃太郎や金太郎よりも熟して....
涸沢の岩小屋のある夜のこと」より 著者:大島亮吉
みりゃあ、結局ワンデーみたいな奴さ。俺はワンデーの兄貴が、あいつがやられたときに富山へゆくとき、途中を一緒に行ったが、そのとき言ってたよ。うちの弟は私によく言っ....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
北国をめぐる旅人が、小百合火の夜燃ゆる神通川を後に、二人輓きの人車に揺られつつ富山の町を出て、竹藪の多い村里に白粉臭い女のさまよう上大久保を過ぎると、下大久保....