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富岳
「富岳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
富岳の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
ルプスと覇を競い、駒ヶ岳雲を抜きて聳ゆ、仙丈岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳等天を突き、
富岳整然と南アルプスを圧す、塩見岳、東岳、荒川岳、赤石岳等高く聳えて、互いに高さ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
家を出てしまった。 彼は富士山が好きであった。円満|玲瓏たる君子の姿! それが
富岳の山容である。犬といえども鳥といえども、息を引き取ろうとする時には、必ず死場....
「浮世絵の曲線」より 著者:寺田寅彦
ではおのずからな諧調を奏してトレモロの響きをきくような感じを与えている。たとえば
富岳三十六景の三島を見ても、なぜ富士の輪郭があのように鋸歯状になっていなければな....
「おせん」より 著者:邦枝完二
なく、四季を分たず咲き競うた、芙蓉の花が清々しくも色を染めて、西の空に澄み渡った
富岳の雪に映えていた。 名にし負う花の笠森感応寺。渋茶の味はどうであろうと、お....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
を四方に放たしめたるは、全くこの元気の、人心中に薫育せるによる。その状、あたかも
富岳の群山連峰の上に屹立し、秀然として高く皓然として潔きと同一なり。 古来わが....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
であったから、一途に巡回診療を続けていた。東海より朝日差すところ朝雲高くそびゆる
富岳《ふがく》をもって象徴せられた日本は滅亡した。大和民族は最低の奈落に突き落と....