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「富嶽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

富嶽の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪の白峰」より 著者:小島烏水
大蓮華の外に、先ず東海道から見た富士山の農男(馬琴の『覊旅漫録』巻の一、北斎の『富嶽百景』第三編に、その図が出ている、北斎のを茲《ここ》に透き写す、これで見ると....
紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
にして考えているようなポーズをしたものであった。背景は私の好みで、北斎の浮世絵、富嶽三十六景中の傑作「電光の富士」を用いた。その絵の写真は『文章世界』に載せられ....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
のころは既に広重の出世作、『東海道五十三次』(保永堂板)は完成され、葛飾北斎の『富嶽三十六景』が、絵草紙屋の店頭に人目を驚かしていたのであるが、その地図にある定....
北村透谷の短き一生」より 著者:島崎藤村
り返されて、それが筆に上る度に、段々作物の味が深くなってゆくという感じがする。『富嶽の詩神を懐ふ』という一篇なぞは、矢張り、『蓬莱曲』の後に書いたものだが、よく....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
技術を加へて北斎一流の山水をつくり出《いだ》せり。その一枚摺|錦絵《にしきえ》は富嶽三十六景《ふがくさんじゅうろっけい》、諸国滝巡《しょこくたきめぐ》り、諸国名....
日和下駄」より 著者:永井荷風
年の今日幸に枯死《こし》せざるものいくばくぞや。 青山竜巌寺の松は北斎の錦絵『富嶽卅六景《ふがくさんじゅうろっけい》』中にも描かれてある。私は大久保の佗住居《....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
日本海を湛えて大陸に対し、東や南には、果しもない太平洋の海原を控えます。中央には富嶽の麗わしい姿を中心に山脈が相連り、幾多の河川や湖沼がその間を縫い、下には模様....