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「富札〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

富札の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
先生への通信」より 著者:寺田寅彦
見ずに引き返しました。それから画伯デュラーの住居の跡も見ましたが、そこの入場券が富札になっています。名高い古城の片すみには昔の刑具を陳列した塔があります。色の青....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
た。それが大変な人気ですから、札には利害関係のない米友も、つい面白くなって頻りに富札の景気を見ていました。 面白がって見ているうちに、一の富七十三番の札が落ち....
富籤」より 著者:神西清
さいな。」 「ああ、出てるよ」とイワン・ドミートリッチは言った、「だけど、お前の富札は質流れになってるんじゃないのかい?」 「いいえ、火曜日に利子を入れて置いた....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ぼりをさましているという結論が生れてくる。 眼八は寝られなかった。 当たった富札をふり廻しているような興奮で一世一代の仕事だと考えた。初めは直接に三位卿のと....