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富田流
「富田流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
富田流の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「巌流島」より 著者:直木三十五
る。中条流より出た父九郎右衛門の跡を継ぎ名を五郎左衛門、入道してのちに勢源、自ら
富田流の一派を樹《た》てて無双の名人とされて居た。越前の国宇阪の荘、一乗浄教村の....
「青春論」より 著者:坂口安吾
左衛門にも勝ったので、大いに自信を得て「巌流」という一派をひらいた男である。元々
富田流は剣の速捷を尊ぶ流派だから、小次郎も亦速技を愛する剣法だった。彼は橋の下を....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
け目を感じ、自分も、法螺をふき返してやろうと思った。 「越前宇坂之庄浄教寺村の、
富田流の開祖、富田入道|勢源先生をごぞんじか」 「名だけは聞いておる」 「その道....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
人かの」 「いや、岩国川の郷士の子息で、佐々木小次郎といい、まだ若年でござるが、
富田流の刀法を鐘巻自斎にうけ、居合を吉川家の食客片山|伯耆守久安から皆伝され、そ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
「自身発明の兵法にござりまする」 「でも、淵源があろうが」 「富田五郎右衛門の
富田流を習いました。また、郷里岩国の隠士で片山|伯耆守久安なる老人から、片山の居....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ほとんど隔日に登城して、忠利公をはじめ、一藩の者に指南していた。――富田|勢源の
富田流から出て、鐘巻自斎を経、彼に至って、自己の創意と、二祖の工夫とを合一して成....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て、後に前田利長に仕え、末森の後巻に勇名をあげている。従って、中条流から派生した
富田流は、加賀にも繁栄して、越前浄教寺村以外、その門流はかなり多かったらしい。お....