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富豪
「富豪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
富豪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白」より 著者:芥川竜之介
当局は大いに困っている。
東京朝日新聞。軽井沢《かるいざわ》に避暑中のアメリカ
富豪エドワアド・バアクレエ氏の夫人はペルシア産の猫を寵愛《ちょうあい》している。....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
病的なる愛好者を持っている。そう云う愛好者は十中八九、聡明《そうめい》なる貴族か
富豪かである。
好悪
わたしは古い酒を愛するように、古い快楽説を愛す....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
作用の後に、活力ある生活を将来するものは、もとよりアリストクラシーでもなければ、
富豪階級でもありえぬ。これらの階級はブルジョアジー以前に勢力をたくましゅうした過....
「星座」より 著者:有島武郎
。商工業者のために一般の人民は利用されたのだったかしれない。けれどもです、貴族と
富豪と僧侶とは確実にこの地面の上から、この……地面の上から一掃《いっそう》され…....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
であろうか? 杉浦は僕のクラスの中でも最も白※の少年だった。のみならずある名高い
富豪の妾腹にできた少年だった。 二七 画 僕は幼稚園にはいっていたこ....
「海底大陸」より 著者:海野十三
くれんか」 などと、そこへ船長をさがしにきた三千夫少年に声をかけるフランスの老
富豪などもあった。 「ハイ、すぐまいります」 三千夫はにこやかにあいさつをして....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
うのは、こんどの救援事業に、名をかくして六百万ドルの巨額を寄附してくれた風変りの
富豪だ。金鉱のでる山をたくさん持っている」 この説明には、帆村も苦笑した。そう....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ふと、ファラデーが学問と富との話をしたことがあるのを想い起した。それでこの発見か
富豪かという問題がファラデーの心に上った年代はいつ頃であったのか、と考え出した。....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
もゆられて行くような感じであった。 ごみごみとした通りをすぎると、ちょっとした
富豪の家があって、中へはいると庭には太湖石が置いてあって、樹木がつくってある。そ....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
服の紳士が、桜を一枝――あれは、あの枝は折らせまい、形容でしょう。――もう一人、
富豪――成金らしい大島|揃が、瓢箪をさげている。 一つ桟敷――東のずっと末でし....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
幕府の勢力ある御用商人の一人で、家柄も宜かったし、資産も持っていた。が、天下の大
富豪と仰がれるようになったのは全く椿岳の兄の八兵衛の奮闘努力に由るので、幕末にお....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
マニチーの福音を説きつつもなお権力の信仰を把持して、の信条を忘れなかった。貴族や
富豪に虐げられる下層階級者に同情していても権力階級の存在は社会組織上止むを得ざる....
「西航日録」より 著者:井上円了
こととなれり。ミス・アーノルド・フォスター氏の一家は、当地にて一、二に数えらるる
富豪にして、すこぶる有力有望をもって聞こゆ。ことに夫婦ともになにごとにも深切にし....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
いう。はじめに市街の諸店を通覧し、つぎに五百羅漢、道教寺院、仏教寺院、陳氏祖廟、
富豪墓所等を一巡し、丘上なる鎮海楼(五層楼)上にのぼりて休憩し、小餐を喫す。楼上....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
から二十二日出棺まで告別の行列がつづいた。しかし政府の役人とか自動車で来るような
富豪は一人もなかった。二十二日午後二時殯儀館を出た葬列はおよそ六千人の青年男女が....