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富贍
「富贍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
富贍の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
くる台詞《せりふ》は月並みの文句ばかりだ。中学時代に、自分ながら誇っていた想像の
富贍《ふせん》なことなどは、もう俺の頭の中には、跡形もなくなっている。が、ともか....
「食魔」より 著者:岡本かの子
汁三菜の献立は彼に於て完うしたつもりである。 彼には何か意固地なものがあった。
富贍な食品にぶつかったときはひと種で満足するが、貧寒な品にぶつかったときは形式美....
「呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
講義録は行李の隅の方から出て来た。そこでしらべてみると、「女子ニハ皮膚下ノ脂肪|
富贍ナルガ為ニ形態豊満ニシテ、男子ニハ筋肉腱骨ノ強大ニシテ挺起スルガ為ニ其形態稜....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
りしや必せり。彼は恐らくは一俳人に満足せざりしならん。春風馬堤曲に溢れたる詩思の
富贍《ふせん》にして情緒の纏綿《てんめん》せるを見るに、十七字中に屈すべき文学者....