富農[語句情報] » 富農

「富農〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

富農の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
刻々」より 著者:宮本百合子
によって動乱したらしい外の様子も手にとるように察しられる。 ヤスの生家は×県の富農で、本気なところのある娘だがこういう場合になると、何と云っても真のがんばりは....
正月とソヴェト勤労婦人」より 著者:宮本百合子
しての団結力の強化をはかってる。 ――然し、ソヴェトは建設期だろ。階級としての富農や成金に対して断然指導勢力を持ってるのはプロレタリアートじゃないか。 ――....
新しきシベリアを横切る」より 著者:宮本百合子
・ザリヤー》』十五カペイキ。|集団農場・暁《コルホーズ・ザリヤー》が、つい附近の富農の多い村と対抗しつつどんな困難のうちに組織されたか、どんな人間が、どんなやり....
インターナショナルとともに」より 著者:宮本百合子
ぶったブルジョア。 青い陰険な顔をした法王。黒い長衣着て黒長靴と云ういでたちの富農、それら三つの頭の上に、どえらいハンマーを握った労働者の手と、カマを持った農....
五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」より 著者:宮本百合子
地主に欅の枝の鞭でひっぱたかれた時分は、なるほど字を知らなくたってすんだだろう。富農だけが、金時計の鎖といっしょにポケットへ短い鉛筆を大切にしまっていた。然し、....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
遠い隅々で集団農場組織に派遣された技術家とコムソモール、それを支持する貧中農群は富農《クラーク》、昔から村にいて革命を憎んでいる僧侶、籠絡された村ソヴェト員の一....
作家の経験」より 著者:宮本百合子
ら利潤追求の企業性を排除しえたとき、国内的に勤労階級と有識人階級との対立、貧農と富農との対立が消えたと認められたことは理解できる。国内的にはプロレタリアートの指....
名人上手に聴く」より 著者:野呂栄太郎
クス、レーニンの理論に基づいて社会主義建設に躍進的発展を遂げ、すでに階級としての富農を一掃し、さらに第二次五カ年計画の完成によって階級対立の物質的基礎を最後的に....
今にわれらも」より 著者:宮本百合子
主から没収した土地を、真実農民の幸福を生む社会主義的な方法で耕作するために、随分富農や反動分子との闘争を経て来た。 第一次五ヵ年計画のすんだ今では全農戸の七割....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
方が、一緒に住みよいと思います、ひさは性質はよいけれども、自分でよく自分の境遇、富農の、を知らないから、こまかいところで気分がふくらんでいて、その点ではこまるこ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
郎爺としてかいている爺さん)というのがあって、その娘で、大した働きもので、今では富農です。気のからりとしたばあさんで、寿江子や太郎なんか私もろとも孫と思っている....
国境」より 著者:黒島伝治
」 支那人は、抑圧せられ、駆逐せられてなお、余喘を保っている資本主義的分子や、富農や意識の高まらない女たちをめがけて、贅沢品を持ちこんでくるのだ。一足の絹の靴....
加波山」より 著者:服部之総
――桜井君にきけば、当時の記録にそのようにあるよし――徳川時代から氏を称した郷士富農であって、幕府封建制に代った明治絶対主義政府との妥協を拒否しつつ、翌明治十八....
志士と経済」より 著者:服部之総
もとより金のあろうはずもない。時局不安の潮流は一見寒儒貧士によって代表され、富商富農層の動きなどおよそ認められそうもないのだが……。 事実また志士の一半は藩士....
新撰組」より 著者:服部之総
的要素をも代表するものが発生して、幕末の政治史経済史を多彩にいろどっている。農村富農から藍玉《あいだま》仲買業や酒屋や山林業者やが派生して、必然的な道筋に添うて....