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「寒波〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

寒波の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
災難雑考」より 著者:寺田寅彦
まには相当な大地震があり、大山火事があるし、時にまた日本にはあまり無い「熱波」「寒波」の襲来を受けるほかに、かなりしばしば猛烈な大旋風トルナドーに引っかき回され....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
事件|引継簿《ひきつぎぼ》 或る冬の朝のことであった。 重い鉄材とセメントのブロックである警視庁の建物は、昨夜来の寒波《かんぱ》のためにすっかり冷え切っていて、早登庁《はやとうちょう》の課員の靴....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
たような、まことに空想的な推理を弄んでいたのである。 要するに、これも税務署の寒波によるせいかも知れない。推理小説の名探偵も、心眼が曇ったのである。伊東という....
獄中通信」より 著者:戸坂潤
月十二日午後) 愈々春だが、ここではまだ底寒い。二月の末から三月の中旬頃まで、寒波との闘争につかれて(抹消)衰弱し、胃を害していたが、この頃は眼に見えて恢復し....