寒行[語句情報] »
寒行
「寒行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寒行の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「わが町」より 著者:織田作之助
た。 隣りから、法華の〆団治が、 「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経!」 と、
寒行の口調で唱っているのがきこえて来た。 「ドンツク、ドンツク、南無妙法蓮華経、....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
どが聞えます。跡はひっそりという音が寒むそうに聞えます。 寒の内には草鞋ばきの
寒行の坊さんが来ます。中には襟巻を暖かそうにした小坊主を連れているのもあります。....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
るのが楽しみらしく見える。 いつもの晩のように、清水寺のほうで鐘が聞える。もう
寒行はすんで初春もちかいが、師走が押しつまると、人の心の患いが多いとみえ、夜もす....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
」の横町には格子づくりのおんなし恰好のしもたやばかり並んでいた。正月の夜の心細い
寒行の鉦の音がいまでもわたしをその往来へさそうのである。――「梅園」の横町につい....