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寒食
「寒食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寒食の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
そこね》たれど妍姿傷《みめそこ》ねず問うてこれ商人の女《むすめ》母に随い塚に上り
寒食を作《な》すところを虎に搏たれ逃げ来た者と知り、見れば見るほど麗《うつく》し....
「蓮香」より 著者:田中貢太郎
なりました」 そこで共に前生の話をして、悲喜こもごもいたるという有様であった。
寒食の日になって燕が言った。 「今日は、蓮香姉さんにおまいりをする日ですよ」 ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ちりて鶴の子寒き二月かな 永き日や花の初瀬の堂めぐり 伐り出す木曾の檜の日永かな
寒食の膳棚に吹く嵐かな 掃き溜の草も弥生のけしき哉 陀羅尼品春の日脚の傾きぬ 暖....
「嬰寧」より 著者:田中貢太郎
訊きますと、もうお嫁にいったのですって。」 その歳から冬至から百五日目にあたる
寒食の日には、夫婦で秦氏の墓へいって掃除するのを欠かさなかった。女は翌年になって....
「空家」より 著者:宮崎湖処子
気に鎖《と》じ籠《こも》り終日戸の外にも出でず、屋の煙さえいと絶え絶えにて、時々
寒食断食することさえあり、さながら喪を守るもののごとく半月余もかくして過しぬ、 ....