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寒餅
「寒餅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寒餅の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俘囚」より 著者:海野十三
たところに、麻雀卓《マージャンたく》をすこし高くしたようなものがあって、その上に
寒餅《かんもち》を漬《つ》けるのに良さそうな壺《つぼ》が載せてあった。 「こんな....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
大妓小妓のぐったりとして欠伸を噛む一月末が、村の師走の煤掃き、つゞいて餅搗きだ。
寒餅はわるくならぬ。水に浸して置いて、年中の茶受、忙しい時の飯代り、多い家では一....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
来ます。それは上等の油で揚げて食べるのが一番です」妻君「そうでございますか、今に
寒餅《かんもち》を搗かせますから試してみましょう。葛《くず》を入れたお餅は暮に搗....
「美食多産期の腹構え」より 著者:北大路魯山人
獲れるぶりはそうはいかない。ともかく、寒中に美食を求めてはかぎりがない。餅だって
寒餅というのが一番美味い。 私は秋十月から春二月までを美食多産期として腹構えを....