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寛厳
「寛厳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寛厳の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
相当勝手に私的個人的な世界にまで踏み込むものだったのだから、可なりの解釈の自由・
寛厳の手心・が予定されているわけで、それだけアービトラリな主観的なものに根拠を置....
「読書法」より 著者:戸坂潤
、努力だけは充分に買って貰えるかも知れない。校正だけでも並大抵ではないのである。
寛厳宜しきを得た批判を受けたいと思う。 11 心理と環境 E. S. Ru....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ても軍隊の中に於ては下々の心任せなどが有ってはならぬものであるが、それでも自らに
寛厳の異があり程度がある。郭子儀《かくしぎ》、李光弼《りこうひつ》はいずれも唐の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
になり、或いは寛《ゆる》やかに扱い過ぎてかえって増長を来すようなこともある」 「
寛厳よろしきを得たりということは治政の要術で、その術はまた治者の人格である、くだ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
遣のわいろを取る役人が来て、思う存分に間竿《けんざお》を入れる。そのくらいだから
寛厳の手心が甚《はなはだ》しく、彦根、尾張、仙台等の雄藩の領地は避けて竿を入れず....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
戸老中派遣の、わいろを取る役人が出張して、思う存分に竿を入れる。そのくらいだから
寛厳の手心が甚しく、彦根、尾張、仙台等の雄藩の領地は避けて竿を入れず、小藩の領地....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
外に見た書き方であると言わねばならぬ。これはむしろ極端の例で、地方によりて多少の
寛厳の差はあったが、しかし大体に於いて相似たもので、武士に対しては勿論、町人・百....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
あるという為であろう。これに基づいて定められた諸藩の取締りは、藩によってそれぞれ
寛厳の差はあったが、要するにエタを普通民から差別せしめるにあった。そして社会の階....