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寝かせる
「寝かせる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寝かせるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
、其のまま下へ降りて廊下を其処此処と検めたが、漸く然る可き一室を見出して、甚蔵を
寝かせる丈の用意を済ませた、茲には幸い余の嫌いな蜘蛛も居ぬ。爾して再び馬車の許へ....
「鎖骨」より 著者:寺田寅彦
たり、そうかと思うとどこも悪くない人間にギプス包帯をして無理に病院のベッドの上に
寝かせるようなことをする場合もありはしないかという心配がある。 それはとにかく....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
のことを知るというふうで、当人の寝坊にも呆れましたが、私はそれより大勢を四畳半に
寝かせる辛さが身にしみました。 さて私たちはどうしていたかというと、昼なお暗い....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
み、子供などは夜中に壁の泥や漆喰を剥がして食うから、それを制するため仮面を着せて
寝かせるそうである。以上は病的な例であるが、また一方では一種の風味のために食用に....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
「君が大丈夫というなち、大丈夫だろう……つづけたまえ」 「……女は大池を長椅子に
寝かせると、洗面器に水を汲んできて大池の胸を冷やしていました。薬だの酒瓶だの、い....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
を離してはかわいそうだといい、下から母親を抱き上げてきた。赤ん坊を胸の所に添えて
寝かせると激しく泣きたてた。意識のない母親の手が赤ん坊の所へ動いた。 大粒の雨....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
屋は土間だし、畳は六畳一間しかねえんだよ。おめえのような綺麗なのを、女房のそばに
寝かせるのはおもしろくねえし、女房は女房で、ヘンに亭主へ気をまわすかも知れねえし....