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寝業
「寝業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寝業の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
意、しかし普通の場合には、卑怯と目して使わない。死生一如と解した時、止むなく使う
寝業であった。 果然九人は一時に、足を薙がれてぶっ倒れた。 飛び上がった葉之....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
うさけんだ、かれは倒れた敵をおさえつけようともせずだまって見ていた、かれは木俣の
寝業をおそれたのである、木俣の十八番は
寝業である。 「生意気な」 木俣は立ちあ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
って、その目を避けていたのだ。 つまり自分の隠形は立業であるのに、このよた者は
寝業で一本取ったというわけなのだ。二人とも、やり過してしまってから業を崩し、ホッ....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
から柔道、これは割に強くて段つきになったが、立業では敗けたことがない。たゞどうも
寝業は苦手で弱かった。 日本野球のさる選手がボクを大選手、大先輩とあがめている....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
! 逆に八五郎の方へ、寝返りを打って片手を延ばし、八五郎の足の爪先を掴み、柔術の
寝業、外へ捻った。 「痛え!」 悲鳴して倒れた途端に、澄江は飛び起きフラフラと....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
とができたが、あたかも転がって行く俵のように、小次郎は地上を転がっていた。柔道に
寝業というものがあって、これにかかると練達の士でも意外に不覚を取るものである。剣....
「澪標」より 著者:外村繁
柔道の時間には、上級生の選手達によく引張り出される。私は勇敢に立ち向かうが、直ぐ
寝業に押えこまれる。私の皮膚は他人の皮膚にじかに接触されるのをあまり好まない。そ....