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寝汗
「寝汗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寝汗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
子供とは云うものの、老人のように皺《しわ》くちゃだった。玄鶴は声を挙げようとし、
寝汗だらけになって目を醒ました。…………
「離れ」には誰も来ていなかった。のみな....
「桜桃」より 著者:太宰治
も父母に陽気によくなつく。 しかし、これは外見。母が胸をあけると、涙の谷、父の
寝汗も、いよいよひどく、夫婦は互いに相手の苦痛を知っているのだが、それに、さわら....
「旧主人」より 著者:島崎藤村
間へ御身体が挟《はさま》って了って、もう絶体絶命という時に御目が覚めて見れば――
寝汗は御かきなさる、枕紙は濡《ぬ》れる、御寝衣《おねまき》はまるで雫《びっしょり....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
、何か、それでも寝苦くって時々早鐘を撞くような音が聞えて、吃驚して目が覚める、と
寝汗でぐっちょり、それも半分は夢心地さ。 明方からこの風さな。」 「正寅の刻か....
「家」より 著者:島崎藤村
は蔭で豊世に言った。二三日|逗留した正太の身体からは、毎晩のように、激しい、冷い
寝汗が流れた。まるで生命の油が尽きて行くかのように。それを豊世は海綿で拭き取って....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
恐ろしい人に追いかけられるとか刀で斬られるとかする夢で、眼がさめると、ぐっしょり
寝汗をかいている。心持ちの悪いことはたとえようがなかった。 中学校々友会の会報....
「安重根」より 著者:谷譲次
れたように安重根が起き上る。 安重根 ひどい汗だ。(腋の下へ手をやって)こんなに
寝汗をかいている。 禹徳淳 (ベッドから)よく眠っていたよ。君は朝までぐっすり眠....
「黄金風景」より 著者:太宰治
すぐ近くに小さい家を借り、自炊の保養をすることができ、毎夜毎夜、寝巻をしぼる程の
寝汗とたたかい、それでも仕事はしなければならず、毎朝々々のつめたい一合の牛乳だけ....
「水仙」より 著者:太宰治
なるのでしょう。からだ全体が、わるいようです。毎夜、お寝巻を三度も取りかえます。
寝汗でぐしょぐしょになるのです。いままでかいた絵は、みんな破って棄てました。一つ....
「花物語」より 著者:寺田寅彦
えてもわからぬ。夢がさめてみるとガラス窓がほのかに白んで、虫の音が聞こえていた。
寝汗が出ていて胸がしぼるような心持ちであった。起きるともなく床を離れて運動場へお....
「放浪の宿」より 著者:里村欣三
そう云ってまた、彼は無感動な顔付をした。その男の肱の向うに、その通りの青年が
寝汗をかいて腹這ったままで眠むり落ちていた。黒々と日焼けのした顔は蒼白いむくれが....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
九 「介抱しよう、お下ろしな、と言わっしゃる。 その位な荒療治で、
寝汗一つ取れる奴か。打棄っておかっせえ。面倒臭い、と顱巻しめた頭を掉って云うたれ....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
衣の衣紋崩れたる、雪の膚に蚊帳の色、残燈の灯に青く染まって、枕に乱れた鬢の毛も、
寝汗にしとど濡れたれば、襟白粉も水の薫、身はただ、今しも藻屑の中を浮び出でたかの....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
じゃない。いつか君が病気になったことがあった。君は気がつかなかったが、君は眠ると
寝汗をかく、そのうちに、目のふちに薄い隈がかかってきたが、ねむるとハッキリするけ....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
いつか橋を渡っていたのです。―― 小雨に、じっとりとなった、と思ったのは、冷い
寝汗で。……私はハッと目が覚めました。」 「翌朝|思のほか寝過ごして、朝湯で少し....