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「寝癖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

寝癖の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蝱の囁き」より 著者:蘭郁二郎
―」 マダム丘子は光った廊下をスリッパで叩きながら洗面所に消えた。 私はその寝癖のついた断髪の後姿からヘンなものを感じて、部屋に這入ると邪慳に薬台の抽斗を開....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
するなんぞは。いっそ、殿様をお起し申そうか。お起し申したって、死んだも同じように寝癖の悪い殿様だ、なんにもなりゃしねえ。おやおや、いよいよこっちへやって来るぜ、....
茶粥の記」より 著者:矢田津世子
その夜、久しぶりに清子は良人の夢を見た。亡くなってから初めて見る夢だった。良人は寝癖の、清子の耳たぼを優しくつまぐりながら、もつれたような声で何かくどくどと話し....