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寝込み
「寝込み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寝込みの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
真面目|臭《くさ》って忠告を始めたが、吾輩はナアニというので、その夜はグッスリと
寝込み、翌朝|目醒《めざ》めたのは七時前後、風は止んだが、雨は相変わらずジャアジ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
取りにはいったにしても、坊主も虚無僧もみんな屈竟《くっきょう》の男揃いだ。たとい
寝込みを狙われたにしても、揃いも揃ってぶち殺されて、片っ端から井戸へ抛《ほう》り....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いた。まぶしい眼をこすりながら、枕もとの煙草盆を引きよせて一服すっていると、その
寝込みを襲って来たのは子分の善八であった。 「親分、知っていますかえ。いや、この....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いというので、詳しいことは判りませんが、年造は小刀のような物を持って、次右衛門の
寝込みを襲って、思い通りに相手を仕留めて、さてその金のありかを探すと、仏壇の抽斗....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ても行かないと駄々をこねる。親子喧嘩がたびたび続く。その挙げ句に新兵衛が何者にか
寝込みを襲われて殺された。こう煎じ詰めてくると男と女とが共謀か、それとも男ひとり....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
かったので……。わたくし共が淀橋へ行き着いたのは十日の夜四ツ半(午後十一時)頃、
寝込みへ踏ん込んで一度に押え付けようと思ったんです。ところが、いざ踏ん込んでみる....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
て、亀之介さまを家へお入れいたしました。その後は又寝床に入りまして朝までぐっすり
寝込みましてございます」 「それから……」 「それから朝になりまして、五時半に起....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
牛乳ビンが真逆様に油の中へ落ち込んだのであります。M君は両手に大火傷してまたもや
寝込みました。そこでテンプラ屋は妻君の計算通りの答がちゃんと現れまして、ちょうど....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
のでござりましたよ。」 六 「魅入られたようになりまして、ぐっすり
寝込みました嘉吉の奴。浪の音は耳|馴れても、磯近へ舳が廻って、松の風に揺り起され....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
句のつげない状態であった。まことに、どうも、真相は卑俗なものだ。 彼が湯河原で
寝込みを襲われて捕えられたとき一しょにいた芸者は、弁当や菓子など差入れていたが、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
夫人(夫人自身がふとっちょで実業家也)は、普通の人がそんなことを口走ると一週間も
寝込みそうなことを次から次へと口走ってケロリと忘れているが、お金モウケに忙しいか....
「墓地の殺人」より 著者:小酒井不木
たのか」 「それは今にH軒へ行けば分かることだよ。さあ早く食事を済まして、女給の
寝込みを襲おうではないか」 私たちはやがて自動車に乗ってH軒へ駆けつけました。....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
免下さい、願います、願います、とやったが一向に通じない。弱った、和尚、あの勢で、
寝込みはしないか。廚裡へ行く板戸は閉っていて、ふと、壁についた真向うの障子の外へ....
「迷信解」より 著者:井上円了
下女は台所の近くに寝ておるから、かねて昼間に石を拾い集めて隠し置き、夜ふけて人の
寝込みたるをうかがい、戸のすきより台所の方へ投げだすのである。あるいは座敷の辺り....
「審判」より 著者:カフカフランツ
てくれたまえ!」と、もう洋服|箪笥のところまで押しもどされていたKは、叫んだ。「
寝込みを襲っておいて、礼装して来いもあるもんか」 「なんと言おうとだめだ」と、監....