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寡兵
「寡兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寡兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
に斥候の報告を待って居る散兵線はにわかに附近の林中からの銃火を浴びた。乃木は我の
寡兵を悟らせまいとして尽く地物に隠れさせ、発砲を禁じ、銃剣をつけさせ、満を持した....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
、東海、東山諸道の大軍を率いて発向せしめ、最後の決戦を企てた。 元来正行は常に
寡兵を以て、敵の不意を襲って大勝利を得て居る。尤もそれより外に方法はないのだ。四....
「李陵」より 著者:中島敦
と同時に、都へ使いをやって奏上させた。今まさに秋とて匈奴《きょうど》の馬は肥え、
寡兵《かへい》をもってしては、騎馬戦を得意とする彼らの鋭鋒《えいほう》には些《い....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
た》くするまでの苦心はいかに辛《つら》かったであろう。 また信長《のぶなが》が
寡兵《かへい》を督《とく》して桶狭間《おけはざま》に突進するに先だち、いかほど心....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
だがこれを――まさにこれから、そこに雲集している大軍にぶつかって行こうとする
寡兵にも似ている武蔵の身にとると――兵法からみると――大差がある。生涯のこと、こ....
「三国志」より 著者:吉川英治
て、弱体を衝く。――当然な兵法だな。――だがまた、装備を誇る驕慢な大軍は、軽捷な
寡兵をもって奇襲するに絶好な好餌でもあるが?」 曹操はそうつぶやいて、是とも非....
「三国志」より 著者:吉川英治
たには、そなただけの長所もあるが、短所もある。お父上の孫堅、兄君の孫策、いずれも
寡兵をひっさげて、戦乱の中に起ち、千辛万苦の浮沈をつぶさにおなめ遊ばして、はじめ....
「三国志」より 著者:吉川英治
苦しむときが来るだろう。陣中の悪疫と食糧難の二つが彼を待っておる。それに反して、
寡兵なりといえ、われは山上の涼地に籠り、鉄壁の険に加うるに、南は大江をひかえ、北....
「三国志」より 著者:吉川英治
孔明は、櫓に立って、敵ながら見事と、寄手の潮を眺めていた。 この小城、この
寡兵。 いかに防げばとて、戦えばとて、眼にあまる魏の大軍に対しては、海嘯の前の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
軍隊)と協力してザクセンを狙い、虚に乗じて一部はシュレージエンを攪乱した。大王は
寡兵をもって常に積極的にこれに当ったが、ダウンの作戦また頗る巧妙で虚々実々いわゆ....