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寢
「寢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寢の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恭三の父」より 著者:加能作次郎
い、横に立って居るのや。」と弟の浅七が洒落をいった。 「起きとりゃ蚊が攻めるし、
寢るより仕方がないわいの。」と母は蚊帳の中で団扇をバタつかせて大きな欠伸をした。....
「尹主事」より 著者:金史良
版圖の檢分を嚴重にし、身仕度を終えると彼の小屋が眺められる丘の上へのぼる。そして
寢轉んで青空を眺めながらその日その日を暮した。(わっしの領分はあんなにじめじめし....
「クララ」より 著者:林芙美子
むつは、何か村中が湧きかえるような事件を起してやりたくて
寢ても覺めても色々なことを考えていました。窓に頬杖をついて山吹のしだれた枝を見て....
「美しい犬」より 著者:林芙美子
れど、そして、野尻でも、ガブラシさんは冬になると、いつもストーヴのそばにペットを
寢かせてくれたけれども、終戰になって、ペットの好きな人がだれもいなくなってしまう....
「捨吉」より 著者:三好十郎
だ宵なのにシンシンと 太古からのように暗い その中で秋草が ハッカの匂いをさせて
寢ていた 海拔三千尺の 氣壓の輕さが おれの肺から 空氣をうばつて 輕い目まい ....
「肌の匂い」より 著者:三好十郎
のに思いきつた素足の、象牙色のやつを投げ出すようにストンと坐つて、 「先生、ザコ
寢というのを、ご存じ?」 「ザコネ?」 「はあ」 「ザコネと言うと、この、人が大....
「夜の道づれ」より 著者:三好十郎
。 御橋 友だちにしちまいやがつた。 熊丸 御橋さん。……(この男のそれまでの
寢ぼけたような所が、すこしハッキリなつている)……すみませんでした。 御橋 いや....
「古事記」より 著者:太安万侶
け》毎にそれぞれ首を乘り入れて酒を飮みました。そうして醉つぱらつてとどまり臥して
寢てしまいました。そこでスサノヲの命がお佩きになつていた長い劒を拔いてその大蛇を....