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審廷
「審廷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
審廷の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
てこれと似た感情を持ったことがある。それは一昨年刑務所へ行っていたときだった。予
審廷へ出廷のために、刑務所の護送自動車に手錠をはめられたまゝ載せられて裁判所へ行....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
と云う心証を与える為でもあり、一つには警察署の方で不問に附しても、検事局或いは予
審廷で犯罪事実が現われては何にもならぬのみならず、反って警察側の失策になる事を恐....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
での間の全瞬間を活動的にとる仕掛になっていた。 それが済むと、また別な建物の予
審廷へちょっと行って、判事のごく簡単な取調べのあとで、またもとの建物の下の監房へ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、ついに人垣の後ろへ立って、いちぶしじゅうを見届けることになりました。
臨時予
審廷といったようなものが、渡頭の上の茶店の内から外へ溢《あふ》れて行われているの....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
上の注意事項
一、警視総監閣下の一瞥《いちべつ》せられんことを願う。
二、予
審廷より来る囚徒らは、身体検査中、靴《くつ》を脱ぎ跣足《はだし》のまま舗石《しき....
「独房」より 著者:小林多喜二
をさげた労働者が働いていた……。それが小さく動いているのが見えた。 その日、予
審廷の調べを終って、又自動車に乗せられると、今度は何んとも云えないイヤな気持ちが....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
伽羅の香の間から扇を挙げて麾かるることもあらば返すに駒なきわれは何と答えんかと予
審廷へ出る心構えわざと燭台を遠退けて顔を見られぬが一の手と逆茂木製造のほどもなく....
「犠牲者」より 著者:平林初之輔
がした。 それから間もなく臨検の一行が帰り、証人として浅野社長も召喚されて、予
審廷が開かれたことは言うまでもないが、その内容は今のと大同小異だからここで発表す....
「彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
は、残念ながら殆ど誤って居なかったのです。被告人大寺一郎は、検事廷に於ても、亦予
審廷に於ても、悉く其の罪を認めて居ます。而もそれは二人の男女に対する立派な殺人罪....
「死者の権利」より 著者:浜尾四郎
す」 須山春一が私に述べた所は、要するに右のようなもので、勿論警察、検事局、予
審廷、公判廷と、言葉はおのおの違っておりますが法律的にいえば、全く主旨は同じであ....
「正義」より 著者:浜尾四郎
はじめて僕は森木国松にもあい、事件について詳しく知る事が出来たのだ。 森木は予
審廷に行ってから俄然自白を飜《ひるがえ》した。そうして今日も公判廷で陳述したよう....