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審査
「審査〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
審査の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「沼地」より 著者:芥川竜之介
何しろ当人が口癖のようにここへ出す出すと云っていたものですから、遺族《いぞく》が
審査員へ頼んで、やっとこの隅へ懸ける事になったのです。」
「遺族? じゃこの画を....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
願書類を麹町三年町の特許局出願課窓口へ持参し、受付けてもらった。これで、あとは、
審査官の出様を待つばかりである。 今、特許局は、人手不足であるから、
審査の済む....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
其の大清書にかかるのである。それが一種の学年試験のようなもので、師匠は一々それを
審査して、その成績の順序を定めるのであるから、子供ごころにも競争心がないでもない....
「海底大陸」より 著者:海野十三
それは面白い。わしも寄附してもいい。一等はどうして決めますかナ」 「それはぼくが
審査しますよ」 「じゃ、スミスさんが審判長というわけですね。みんなくさっているお....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
道楽だ』と意見されたものだ。夫が今日では大学でも純粋文学を教授し、文部省には文芸
審査委員が出来て一年中の傑作が国家の名を以て選奨せらるゝようになった。文部省の文....
「金属人間」より 著者:海野十三
きてき》な論文であったが、またあまりにとっぴすぎるというので、にがい顔をした論文
審査委員もあった。しかしけっきょく、これまでにこれだけのすぐれた綿密《めんみつ》....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
覧会で、平つくばって、可いか、洋服の膝を膨らまして膝行ってな、いい図じゃないぜ、
審査所のお玄関で頓首再拝と仕った奴を、紙鉄砲で、ポンと撥ねられて、ぎゃふんとまい....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
い。…… そこの腰掛では、現に、ならんで隣合った。画会では権威だと聞く、厳しい
審査員でありながら、厚ぼったくなく、もの柔にすらりとしたのが、小丼のもずくの傍で....
「道なき道」より 著者:織田作之助
リー作の「ラフォリア」であった。 コンクールを受けた連中はいずれもうやうやしく
審査員に頭を下げ、そして両足をそろえて、つつましく弾くのだったが、寿子はつんとぎ....
「最初の出品画」より 著者:上村松園
の子、絵筋がええさかい、きばって描かそか……」 といったぐあいで、現今のように
審査という選定方法もなく、出品された以上は落第も及第もなかったので、結局それぞれ....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
俊明先生です。」 東京――(壱)――芸学校の教授にして、(弐)――術院の委員、
審査員、として、玄武青竜はいざ知らず、斯界の虎! はたその老齢の故に、白虎と称え....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
きに訪問せし某の家に人を走らせ、つまびらかにその情況を探知し、かつその途次、逐一
審査すれば、全く出発の即日帰路の変事にして、近傍途次にて現に父と面語せしものあり....
「明治懐顧」より 著者:上村松園
に和やかな風景でした。 その頃展覧会は東京に美術協会展がありましたが、これには
審査などなく、出せば陳列されたものでした。尤も、各社中で先生が選んで出されたので....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
よりは好い」嫌疑を起こすことがすなわち犯罪それ自身になったのである。犯行の証拠は
審査するのではなく、拡大しなければならない――スパイによって、煽動刑事によって、....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
国にヤソ教の存する原因を探り、政府のこれを保護する理由を究め、その利害得失を比較
審査して、これをわが国の事情の上に考うるがごときは、いわゆる哲学的の視察なり。ま....