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寮
「寮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「老年」より 著者:芥川竜之介
の芝居や山王様の御上覧祭を知っている連中なので、この人たちの間では深川の鳥羽屋の
寮であった義太夫《ぎだゆう》の御浚《おさら》いの話しや山城河岸《やましろがし》の....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
寺方はちょっと聞くと可いようで、億劫ですし、教会へ持込めば叱られます。離れた処で
寮なんぞ借りられない事もありませんが――この中にはその時も御一所で、様子を御存じ....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
この妾なのである。 「尋ネ人……サワ蟹ノ棲メル川沿イニ庭アリテ紫ノ立葵咲ク。其ノ
寮ノ太キ格子ヲ距テテ訪ネ来ル手ハ、黄八丈ノ着物ニ鹿ノ子絞リノ広帯ヲ締メ、オ河童ニ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
あるし、錦紗《きんしゃ》もあるし、お召《めし》もあり、丸帯もあり、まるで花嫁｜御
寮《ごりょう》の旅行鞄みたいであった。その上にも彼は、隅の金庫を開いて中から取出....
「海底都市」より 著者:海野十三
と興奮からさめそれにかわって疲労がやって来た。それでとうとう辻ヶ谷君におぶさって
寮へはいった。 すっかり疲れてしまって、今は何を考える余裕《よゆう》もない。カ....
「大脳手術」より 著者:海野十三
女の歓迎するところであろうと思ったので、停車場前で別れたその翌日には、彼女を美蘭
寮に訪ねたのであった。ところが、
寮はあったが、彼女はそこにいなかった。いや、正確....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
稲はその身の前妻じゃ。―― との、まだお稲が死なぬ前に、ちゃッと祝言した花嫁御
寮に向うての、――お主は後妻じゃ、二度目ぢゃと思うておくれい、――との。何と虫が....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
、揚羽の蝶と覚えている。高島田に花笄の、盛装した嫁入姿の窈窕たる淑女が、その嫁御
寮に似もつかぬ、卑しげな慳のある女親まじりに、七八人の附添とともに、深谷駅から同....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
、奴ッてそう言います。島田｜髷に白丈長をピンと刎ねた、小凜々しい。お約束でね、御
寮人には附きものの小女ですよ。あれで御
寮人の髷が、元禄だった日にゃ、菱川師宣えが....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
幇間の真似はしない。書画をたしなみ骨董を捻り、俳諧を友として、内の控えの、千束の
寮にかくれ住んだ。……小遣万端いずれも本家持の処、小判小粒で仕送るほどの身上でな....
「恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
恒藤恭は一高時代の親友なり。寄宿舎も同じ中
寮の三番室に一年の間居りし事あり。当時の恒藤もまだ法科にはいらず。一部の乙組即ち....
「多神教」より 著者:泉鏡花
場所 美濃、三河の国境。山中の社――奥の院。 名 白
寮権現、媛神。（はたち余に見ゆ）神職。（榛貞臣。修験の出）禰宜。（布気田五郎次）....
「女の話・花の話」より 著者:上村松園
は別として、また幾分か物なつかしさがあるだろうと思いまして、思いついて青岱の嫁御
寮をかいてみたわけでした。 ○ 新しいものが流行で、だんだん旧いこと....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
地の奥からぶらぶらと出たのであった。 界隈の者が呼んで紅梅屋敷という、二上屋の
寮は、新築して実にその路地の突当、通の長屋並の屋敷越に遠くちらちらとある紅は、早....
「西航日録」より 著者:井上円了
わが文部大臣にて、威勢赫々なりといいたれば、校長大いに驚きて曰く、余は菊池氏と同
寮にして、ともに数学を専攻し、ともにＭＡの学位を得たるが、一方は一大帝国の文部大....