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寸功
「寸功〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寸功の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の事が判然した。それには水戸派尊攘の義挙を聞いて、その軍に身を投じたのであるが、
寸功なくして今日にいたったとあり、いったん武田藤田らと約した上は死生を共にする覚....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
それを知ってか知らずにか、 「そりゃそのほうたちが思い過ごし、このたびの催しは、
寸功を争うためにあらずして、国の兵馬を強くせんがため……しかし、其方たちの申すこ....
「三国志」より 著者:吉川英治
彼の足もとに、ひざまずいた。 「改まって、何だ?」と、孫権が訊くと、 「てまえの
寸功に恩賞を賜わるかわりとして、蘇飛の一命をお助けください。もし以前に、蘇飛がて....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ともあれ必死に働いてくれておるのは、何と、あわれな者ではないか。もし後日、正成が
寸功を剋ち得たなら、この者たちを第一の功労としよう。あとの味方などは、寄るも寄ら....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
――。 「おねがいがございまする」と、右馬介は言いつづけていた。 「――もし私の
寸功でもおぼしめし下さるなら、それに代えて」 「なんだ、言ってみい」 「このさい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
つれ、鎌倉入りの途中で入って来た洟タレ御料の陣借り者が、なんであの凄まじい激戦に
寸功でもあったといえるか」 「なに、洟タレ御料だと」 「まだ四ツか五ツの御料なら....