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寸善尺魔
「寸善尺魔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寸善尺魔の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
工夫をしなければならないのに、うかうか見過ごしてしまうとは余りの手ぬかりである。
寸善尺魔《すんぜんしゃくま》の譬《たと》えで、万一きのうのうちに他人の手に渡って....
「ヴィヨンの妻」より 著者:太宰治
て来た人間のようにお思いになるかも知れませんが、人間の一生は地獄でございまして、
寸善尺魔、とは、まったく本当の事でございますね。一寸の仕合せには一尺の魔物が必ず....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
珠運はよろ/\と幾足うしろへ後退り、ドッカと坐して飛散りし花を捻りつ微笑せるを、
寸善尺魔の三界は猶如火宅や。珠運さま珠運さまと呼声戸口にせわし。 第十 ....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
士男の手をとってかたくにぎった。ふたりの目には感激の涙が光った。 人生はつねに
寸善尺魔である。富士男とゴルドンが、ドノバン一|派に対する善後策を考えだすひまも....