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寸意
「寸意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寸意の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
喜平は殺人放火以下八つの恐ろしい罪名で検事局に押送される事になった。 こゝで一
寸意外に感じるのは、庄司署長以下刑事連が支倉を自白させるに当って、繰返し罪の軽減....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
起するのである。そして夫が、文部省が経済連盟に対して教育制度に就いて諮問した(一
寸意外な)意味なのである。経済連盟のブルジョア代表達は、何と云ってもこのブルジョ....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
じ》らの実の母となすことなし。 これは「コーラン」の一節である。何の事か、一
寸意味を解し兼ねる文句であるが、セールの研究は、この難解の一句を解き得て、面白き....
「旅愁」より 著者:横光利一
中にあったのかしらと思って、うっとりしてしまったわ。」
「神戸が?」
矢代は一
寸意外な気持ちで訊き返した。
「ええ、神戸にはあたしすっかり感心したわ。ですから....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
一四三)、「磐代の野中に立てる結び松心も解けずいにしへ思ほゆ」(同・一四四、長忌
寸意吉麿)、「つばさなすあり通ひつつ見らめども人こそ知らね松は知るらむ」(同・一....
「月明」より 著者:豊島与志雄
のと同じことよ。」 「そうね。」 苦笑とも揶揄ともつかない俊子の言葉に、姉は一
寸意気込んでみせた。 「私は海で鍛えた真黒な人達の間に交って、その生活を味うのが....
「変な男」より 著者:豊島与志雄
がいいわけですね。」 「そうです。」 今井が余り無雑作に肯定したので、中村は一
寸意外な顔付で口を噤んでしまった。それから多少皮肉な調子で、病院に人体解剖を見に....
「恋と十手と巾着切」より 著者:山中貞雄
次と世間話をしている。 S=附近 其処へ鉄五郎がやって来る。 二人の様子に一
寸意外に思ったが、その儘二人の傍に来て三次の隣りの床几に腰を下ろす。 お絹が三....