寸足らず[語句情報] » 寸足らず

「寸足らず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

寸足らずの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三郎爺」より 著者:宮本百合子
らいのことで済んだのは、何しろ仕合わせであった。 赤いお月様に右の手の長さを一寸足らず取られた以外、彼は死なせたくても死なないような丈夫な子に育った。大きな大....
S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
してしまった事を併せて附記しておく。 犯人はやはり犬田博士の推測通りの、五尺一寸足らずの小男であった。S岬事件の起る二週間前に、相当遠距離に在る刑務所を出ると....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れを逆さにふると、一つの小箱が飛び出しました。小箱の大きさ全長が一寸五分、幅が一寸足らず、関守氏が拾い上げて見ると、「下方屋」と書いてある。がんりきが受取って、....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
どまりの有様です。このようになおりかかって来ると傷口の大小が決定的に影響して、一寸足らずの傷であるありがた味がよくわかります。傷そのものの不便さはもう殆ど感じま....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ある処には娘たちが集まって、手に手に何か白いものを持っている。近づいて見ると幅三寸足らずの、木綿|真田紐を組んでいるのであった。私を案内してくれた老村長は曰く「....