» 寺

「寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
もしない線香がどこかで※《にお》っているような心もちがした。それほど座敷の中には寺らしい閑寂の気が罩《こも》っていた。だから私はよく早寝をした。が、床にはいって....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
引続いて受取った手紙によると、彼はある日散歩のついでにふと柳島《やなぎしま》の萩寺《はぎでら》へ寄った所が、そこへ丁度彼の屋敷へ出入りする骨董屋《こっとうや》が....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
ino はたった一人、長いアビト（法衣《ほうえ》）の裾《すそ》を引きながら、南蛮寺《なんばんじ》の庭を歩いていた。 庭には松や檜《ひのき》の間《あいだ》に、薔....
「河童」より 著者:芥川竜之介
んだり、交合《こうごう》を行なったり」する意味です。） 「じゃこの国にも教会だの寺院だのはあるわけなのだね？」 「常談《じょうだん》を言ってはいけません。近代教....
「彼」より 著者:芥川竜之介
を口にしなかった。彼は、――僕は未《いま》だに覚えている。彼はただ道に沿うた建仁寺垣《けんにんじがき》に指を触《ふ》れながら、こんなことを僕に言っただけだった。....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
の夜《よ》、加納平太郎《かのうへいたろう》と云う同｜家中《かちゅう》の侍が、西岸寺《さいがんじ》の塀外《へいそと》で暗打ちに遇《あ》った。平太郎は知行《ちぎょう....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
いか？」 「来るよ。来るとさ。」 「来るって？ いつ？」 「明日《あした》。弥勒寺《みろくじ》へ会いに来るとさ。弥勒寺へ。明日《あした》の晩。」 「弥勒寺って、....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
うざえもん》、原惣右衛門《はらそうえもん》、間瀬久太夫《ませきゅうだゆう》、小野寺十内《おのでらじゅうない》、堀部弥兵衛《ほりべやへえ》、間喜兵衛《はざまきへえ....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
江戸｜浄瑠璃《じょうるり》作者、近くは河竹｜黙阿弥《もくあみ》翁《おう》が、浅草寺《せんそうじ》の鐘の音とともに、その殺し場のシュチンムングを、最も力強く表わす....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
ここは南蛮寺《なんばんじ》の堂内である。ふだんならばまだ硝子画《ガラスえ》の窓に日の光の当....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
》えた寝棺《ねがん》の中に横たわっていた。のみならずちょうど寝棺の前には若い本願寺派《ほんがんじは》の布教師《ふきょうし》が一人《ひとり》、引導《いんどう》か何....
「運」より 著者:芥川竜之介
ちず》に思いこんでしまいましたげな。」 「はてね。」 「さて、夜がふけてから、御寺を出て、だらだら下りの坂路を、五条へくだろうとしますと、案の定《じょう》後《う....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
びれたる所なく、内気なれど情心あり。主公は朋友の懇親会に幹事となりてかの夜、木母寺の植半にて夜を更して帰途なりしとなり。その事を言い出て大いに笑われたり。予は面....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
。 それから税関で驚いたりした。 パリではルーブルを見て、その寳物をされた。寺院に行っては、芝居風で真面目な感じがしないといい、石炭でなくて木の炭を料理に使....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
ような嬉しい気持になって来ました。お神さんは、太郎右衛門に向って、 「この子はお寺の子でねえかしら！」 と言いました。そのわけは、赤児を包んでいる布は緞子という....