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寺号
「寺号〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寺号の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
である。惜むらくは富士川さんは墓誌銘の全文を写して置かなかった。また嶺松寺という
寺号をも忘れていた。それゆえわたくしに答えた書に常泉寺の傍と記したのである。是に....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
学の故を以て固辞再三に及べども不聴。遂に其の奇特に感じ、荷笈下向して住職となり、
寺号を青黛山如月寺と名付く。すなはち翌延宝六年|戊午二月二十一日の吉辰を卜して往....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
もにお美事なお住居をお建て換えになりまして一宇のお寺を建立なされ、無明山満月寺と
寺号をお附けになりました。去るあたりから尊い智識をお迎えになりまして御住職となさ....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
小勝は江戸時代であるが、声色《こわいろ》に長じ、尾上小勝であったと聞く)の「山号
寺号」が載っていてそのまくらに、これははじめから団扇のことにして、 「花鳥を描い....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
梟が鳴くという森の奥の虚空蔵堂。―― 清水の真空の高い丘に、鐘楼を営んだのは、
寺号は別にあろう、皆梅鉢寺と覚えている。石段を攀じた境内の桜のもと、分けて鐘楼の....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
うと、ここの石城山神護寺も、もとは「コウゴジ」と読んで、所謂石城たる神籠石を山号
寺号に因んだものかもしれない。 周防石城山神籠石周辺地図 神護寺は維新前に一度....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
処。寛永中徳川大猷公放鷹於此。会腹痛。飲寺井而癒。曰。是長命水也。因名其井。並及
寺号。後有芭蕉居士賞雪佳句。鱠炙人口。嗚呼公絶代豪傑。其名震世。宜矣。居士不過一....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
寺名を変更し、あらためて天龍寺とよぶことに修正して、彼らをなだめた。 やっと、
寺号はここに「天龍寺」ときまって、叡山のやっかみもどうにかなだめられたので、始め....