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寺役
「寺役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寺役の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の覆面たることは同じですが、少女に言わせたこの覆面の女の参詣客は、玄関に立って、
寺役に向っての特別の申入れの次第はこうでした、
「恐れ入りますが、御殿を拝見させ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
なった。 美濃国からは、国衙公用のほかに、なお三条西家の収入があった。一に宝田
寺役、これはだいたい西園寺家のもので、三分の一だけ実隆の方に入ったのである。第二....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
れども、一冊拝呈仕候。此戦役の前半、即ち第二軍に於ける兵站衛生作業、南山役、得利
寺役(大石橋、蓋平小戦)、遼陽戦なれども、此分を記すと云ひし軍医先年病歿、それ切....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ない。 ここの院主との旧縁で、ふと去年の暮から懸人となって来たが、自分は、何の
寺役を持つでもなし、命松丸ときては、あのとおり口達者で、悪戯ざかりだ。おまけに持....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
輪王寺の宮の、別院を訪れ、 「大内不伝どのに、お会い申したい」 と、だまって、
寺役人に、刺を通じた。刺とは、名刺のことである。 「おられませぬ。ただ今、お出ま....