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「寺格〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

寺格の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
く博学だが、このお寺はどのくれえの格式だか、それがわかるかい」 「え……?」 「寺格はどのくれえだかといってきいてるんだよ」 「くやしいね」 「あきれたな。知ら....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。半七はふと気がついた。この坂の上には黒門がある。妙義の黒門は上野の輪王寺に次ぐ寺格で、いかなる罪人でもこの黒門の内へかけ込めば法衣《ころも》の袖に隠されて、外....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
わけにも行かなかった。 時光寺はあまり大きい寺ではないが、由緒のある寺で、その寺格も低くなかった。住職の英善は今年四十一歳で、七年ほど前から先住のあとを受けつ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
直参の格式がござるならば、当山当院には旗本風情に指一本触れさせぬ将軍家|御允許の寺格がござる。詮議無用じゃ、帰らっしゃい! 五万石の寺格を預かる院代玄長、五万石....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
のが一般のありさまであった。「されば由緒もなき無格の小寺も、本山への献金によつて寺格を進めらるることのあれば、昨日にび色の法衣着たる身の今日は緋色を飾るも、また....
織田信長」より 著者:坂口安吾
そうだ。足利将軍もそうだ。子供は坊主や尼にする。門跡寺、宮門跡などと云って、その寺格を取引にして、お寺から月々年々の扶持を受けるという仕組であった。そのほかには....