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寺田
「寺田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寺田の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千代女」より 著者:太宰治
いかに才能が豊富でも、人間には誠実がなければ、何事に於いても成功しない、あなたは
寺田まさ子という天才少女を知っていますか、あの人は、貧しい生れで、勉強したくても....
「佐渡」より 著者:太宰治
だね。」 「ええ、」女中さんは、くつろいで、「このごろ出来た家ですよ。古くからの
寺田屋などは、格式もあって、いいそうです。」 「そうです。格式のある家でなければ....
「競馬」より 著者:織田作之助
風にふと寒々と吹《ふ》かれて右往左往する表情は、何か狂気《きょうき》じみていた。
寺田はしかしそんなあたりの空気にひとり超然《ちょうぜん》として、惑いも迷いもせず....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
表しておきたいと思う。 昭和六年八月下旬 本郷曙町に於て
寺田寅彦....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
が……。 ◯臥床中読みたるもの、左の如し 一、子規著「仰臥漫録」その他 二、
寺田(寅彦)先生「地球物理学」 三、Minute Mysteries 四、江....
「わが町」より 著者:織田作之助
主が言いだしたので、他吉はなにか狼狽して、折角だがと暇をとらせた。 そうして、
寺田町のナミオ商会という電話機消毒婦の派出会へ雇われてみると、日の丸湯で貰ってい....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
。京都の方にある景蔵からは、容易ならぬ彼地の形勢を半蔵のところへ報じて来た。伏見
寺田屋の変をも知らせて来た。王政復古と幕府討伐の策を立てた八人の壮士があの伏見の....
「蛍」より 著者:織田作之助
つもはげているのが可愛い、汗かきのピチピチ弾んだ娘だった。 ところが、嫁ぎ先の
寺田屋へ着いてみると姑のお定はなにか思ってかきゅうに頭痛を触れて、祝言の席へも顔....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
突然日本は長距離王国になったが、彼らもアルネ・ボルグの記録は破っていない。横山、
寺田などもダメ、天野が戦争の直前ごろに、十八分五十八秒いくらかぐらいで、ようやく....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
を食う」 楠は出席者の名を書きとった。平作の弟又吉は吉原の馬肉屋。妹お玉の亭主
寺田銀八は吉原の女郎屋三橋楼の主人。鬼の平作のサカンなころは貸金のカタにしぼりと....
「ヒウザン会とパンの会」より 著者:高村光太郎
くものであった。この第一回展で特に記憶に残っているのは、先頃逝去した吉村冬彦氏(
寺田寅彦博士)が夏目漱石氏と連れ立って来場され私の油絵や斎藤与里の作品を売約した....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
人は、恋人のように肩を並べて阿倍野橋の方へ歩きだした。 玉造線の電車通へ出て、
寺田町の方へ二人はとぼとぼ歩いて行った。
寺田町を西へ折れて、天王寺西門前を南....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
の仮寓に行った。そうして謡を謡った。席上にはその頃まだ大学の生徒であった今の博士
寺田寅彦君もいた。謡ったのは確か「蝉丸」であった。漱石氏は熊本で加賀宝生を謡う人....
「わが町」より 著者:織田作之助
いだしたので、他吉はなにか狼狽して、折角だがと君枝に暇をとらせた。 そうして、
寺田町の電話機消毒商会へ雇われてみると、日の丸湯でもらっていた給料がどんなに尠か....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
った私は、もと家に出入りしていた大工で、大阪の新町でメガネ屋兼幻灯屋をやっていた
寺田清四郎氏に身元引受人になってもらった。こうしたれっきとした引受人があるからに....