対の屋[語句情報] » 対の屋

「対の屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

対の屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
曠野」より 著者:堀辰雄
西の対の上にちょうど夕月のかかっているのが、男にははじめてそれと認められた。その対の屋の方は真っ暗で、人気はないらしかった。それでも男はそちらに向って女の名を呼....
源氏物語」より 著者:紫式部
こうし》をおろしたの」 「お昼から西の対《たい》――寝殿《しんでん》の左右にある対の屋の一つ――のお嬢様が来ていらっしって碁を打っていらっしゃるのです」 と女....
源氏物語」より 著者:紫式部
準備がされて、若菜の賀に使用された寝殿の西の離れに帳台を立て、そこに属した一二の対の屋、渡殿へかけて女房の部屋も割り当てた華麗な設けができていた。宮中へはいる人....
私本太平記」より 著者:吉川英治
くれた。 卯木の目を離れた幼子たちの姿は、もうどこにも見えはしない。彼女は西の対の屋へあがって行った。そしてしばらく室内で正成と話していたが、まもなくまた垣の....