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「対人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

対人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
前方の海底原を見るともう一組だけが残っていた、と、その一組が突然格闘を始め、怪物対人間の死闘であったが、人間は怪物の敵ではなかった。忽ち人間の方は、怪物にのされ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
を造る。かく知識の堆積の上に建て上げられた法則を人々は道徳と名づける。 道徳は対人的なものだという見解は一応道理ではあるけれども、私はそうは思わない。孤島に上....
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
昼夜のうちに或る一定時間に主客として逢ったとて要するにそれはその人にとって置きの対人的時間を選んで逢ったものに過ぎない。どんなに砕けて応対してもそれはその人のと....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
の問題が内部動乱の中心に蟠り、苦悩の大部分を占めるであろう。私はいうが、私はこの対人関係について思索するに痩せた。自己の生命を痛感した私が一たび自己以外のものの....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
檻を破って一しょにあばれだしたのです。全く手がつけられなくなりました。殊に、猛獣対人間の最初の戦闘において、かなり腕ぷしのつよい連中がやられ、高級船員も相当たお....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
、在来のすべての社会的罪悪の母でした。裸かですと、人は絶えず内省します。そして、対人関係と、それを総合した社会における個の位置と進展の方向とを、はっきり認識する....
異性に対する感覚を洗練せよ」より 著者:岡本かの子
の新感覚に広く磨きをかけさせたく思う。色調、形式美、音等に対する感覚ばかりでなく対人的、殊に異性に対する感覚をもっと洗練させ度い。 この点、まだ現代の女性はイ....
幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
思っておりました。恋愛に、義務や責任などないんですもの。小母様。私自身、事務的な対人関係や仕事のことでは、とても、責任感が強いのです。でも恋愛で責任のとり合いな....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
今の言葉なら、旅人のこの一首はその頃の談話言葉と看做してよかろう。即ち、そういう対人間的、会話的親しみが出ているのでこの歌が活躍している。独り歌った如くであって....
天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
にそれぞれトッチメラレ、生きるとはトッチメラレルコト也というようにして育つから、対人態度は卑屈であったり不自由であったり、そうかと思うと不当に威張りかえったり、....
人生における離合について」より 著者:倉田百三
は人生行路における運命である。そしてこれは心に沁みる切実なことである。世の中には対人関係、人と人との触れ合いについてかなり淡白な関心しか持っていない人々もあるが....
次郎物語」より 著者:下村湖人
、彼の心の中で、殆んど同義語と思われるまでに近づいて来たということは、同時に彼の対人生の態度が、我執と反抗から一歩一歩と謙抑と調和への道を辿りつつあった証拠だと....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
た。これはなかなか興味のある研究で、ひと口に言えば、十六世紀は感情偏重の時代で、対人的には、相手の思惑を気にしたり、自分の意見を露骨に示すのを憚るような気風であ....
長島の死」より 著者:坂口安吾
を以て絶叫しているにも拘らず返答がないということ、これは同時に彼対友人、いな、彼対人生の関係でもあった。併し人々は故意に彼を苦しめるために返答しなかったわけでは....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
さい。あなたはいったいに人に誤解されやすい方だと思われます。これはあなたの自由な対人態度が常人の習慣と容れなかったのでしょうか。実は私はあなたのことを多くの人が....