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「対偶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

対偶の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浮世絵の曲線」より 著者:寺田寅彦
た、引き延ばされたS字形となって現われているこの線は、鬢の下端の線などと目立った対偶をしている。そして頭部の線の集団全体を載せる台のような役目をしていると同時に....
十二支考」より 著者:南方熊楠
せしめず、おめおめと償金代りに敵国へ引き渡しを甘んじたものか。 世間の事、必ず対偶ありで西洋にも似た話あり。十三世紀にコンスタンチノプル帝、ボールドウィン二世....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
な会戦である。ナポレオンとウェリントン、彼らは互いに敵ではなくて、両極端である。対偶《アンチテーズ》を好む神も、かつてこれほどはなはだしい対照とこれほど異様な対....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ングのものとせらる)。ところでそのエルナニとはどういうものか少し聞きたいもんだ。対偶法《アンチテーズ》だけだ、胸くそが悪くなるようなものだけだ、フランス語とさえ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
るものであって、あたかも夜のあとに昼が来るようなものであり、皮相な者らがいわゆる対偶と称するところの自然の根底をなしてる連続ならびに対照の法則によるものである。....