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対局
「対局〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
対局の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「碁の手直り表」より 著者:菊池寛
と云っていたそうである。 頭痛がするので、むしゃくしゃし、その気ばらしに自分と
対局していたのであろうと思う。 九日の晩、自分と碁を打ってから、直木は自動車を....
「将棋の鬼」より 著者:坂口安吾
ぐ寝ようとすると、まア碁を一局と、木村升田両氏と一局ずつ、それから、両氏のケンカ
対局を見物して、酔いがさめ、宿に酒がないから、とうとう眠れなくなってしまった。升....
「本困坊・呉清源十番碁観戦記」より 著者:坂口安吾
上
対局前夜、夕方六時、
対局所の小石川もみじ旅館に両棋士、僕、三人集合、宿泊のはずで....
「町内の二天才」より 著者:坂口安吾
最年少の正吉もいたのである。二回戦で敗れたが、特に敢闘賞をもらった。その記事と、
対局中の写真までのったのである。 町内から将棋の天才少年が現れたというので、ひ....
「太宰治情死考」より 著者:坂口安吾
サマの兵タン資金を一手に引きうけているせいらしい。僕も読売のキカクで呉清源と一局
対局した。そのとき読売の曰く、呉清源の
対局料がバカ高くて、それだけで文化部の金が....
「呉清源」より 著者:坂口安吾
私は呉清源と二度しか会ったことがない。この春、月刊読売にたのまれて、呉清源と五子で
対局した。五子は元々ムリなのだが、私も大いに闘志をもやしたせいか、呉氏を攻めて、....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
堂々と威勢を放っているから、さすがに土建の親分である。 ところがゴリラの熊蔵の
対局態度が珍しい。彼は盤をかくすように覆いかぶさって、五分、十分、十五分、沈々と....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
昔話になれば、あれもこれもなつかしいばかり。仏もさだめし甚八を、また彼との最後の
対局をなつかしんでいるであろう、というような話であった。こう云われてみれば甚八と....
「桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
木戸六段が中座したのは午後三時十一分であった。公式の
対局だから記録係がタイムを記入している。津雲八段の指したあと、自分の手番になった....
「九段」より 著者:坂口安吾
第に商法の方も手を上げたのだ。 二敗から二対二まで持ちこんだ大山は、第五局目の
対局にこの宿へついた時、 「ぼくは勝ちますよ」 と、事もなげに断言していたそう....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
十番碁のうちで、終戦後における公式十番碁のトップを切ったのが、この岩本本因坊との
対局で、ましてその第一局であるから重大な一局だった。 ところが、この第一局は呉....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
くらいの将棋指しになり、大阪名人を自称したが、この名人自称問題がもつれて、坂田は
対局を遠ざかった。が、昭和十二年、当時の花形棋師木村、花田両八段を相手に、六十八....
「勝負師」より 著者:織田作之助
たのは、そのような永年の妻子の苦労や坂田自身の棋士としての運命を懸けた一生一代の
対局の最中であった。一生苦労しつづけて死んだ細君の代りに、せめてもに娘にこれが父....
「吉岡芳兼様へ」より 著者:織田作之助
最後の坂田翁の聴く雨とを照応させて「聴雨」としたのです。因みに坂田翁が木村八段と
対局した南禅寺の書斎には「聴雨」の二字を書いた額が掛っていたとのことです。 次....
「烏恵寿毛」より 著者:佐藤垢石
撫で斬りである。 同業内田百間は、借金の達人であるときいているが、彼とわが輩と
対局しても、万が一彼に勝味があろうとは思わぬ。わが輩の腕前の方が筋がよろしいとい....