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対戦
「対戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
対戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ナポレオンと田虫」より 著者:横光利一
ナポレオン・ボナパルトの腹は、チュイレリーの観台の上で、折からの虹と
対戦するかのように張り合っていた。その剛壮な腹の頂点では、コルシカ産の瑪瑙の釦が....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
戦争を強制し得た原因の一つである。しかし真剣な努力を以てすれば、戦車の整備に対し
対戦車砲の整備は却って容易であり、戦車による敵陣地の突破は、十分に準備した敵に対....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
っと》ゾ」と言うておるが如きは、頗る振っている。 さて、右の二つの意見書が両軍
対戦における最初の一斉射撃であって、それより双方負けず劣らず多数の意見書、弁駁書....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
もって酬いん!” という記事もあって、いよいよ近く英独は、ドーヴァ海峡を距てて
対戦するであろうことを示唆しているものもあった。 「そうすると、中国は、この欧州....
「返事」より 著者:太宰治
、何と言うでしょう。 またまた、イデオロギイ小説が、はやるのでしょうか。あれは
対戦中の右翼小説ほどひどくは無いが、しかし小うるさい点に於いては、どっちもどっち....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ができず、穴の中の熊《くま》のように襲われ追窮されて、ハンノーヴルの二個中隊との
対戦を甘受した。その二個中隊のうちの一個中隊はカラビーヌ銃を持っていた。ハンノー....
「本困坊・呉清源十番碁観戦記」より 著者:坂口安吾
下 横綱前田山、観戦に現れる。前田山、先般、月刊読売誌上に、呉氏に八子で
対戦、敗北したが、角界随一の打手の由である。 とたんに、呉氏、キッと目をあげて....
「ゴルフと「悪い仲間」」より 著者:坂口安吾
。それから一パイやってるところへ新潮の菅原君来訪。小林秀雄、今日出海両君とゴルフ
対戦のことで話があった。両君側の意見ではコースは両居住地の中間ぐらいのところに定....
「花咲ける石」より 著者:坂口安吾
と、話にならない。伊之吉の門人は出ると負け、すべて一撃に打ち倒されて、師匠同士の
対戦となったが、これも同前、ひとたまりもなかった。 未熟者は身の程をわきまえな....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
の匹が動物的男性なることを示すにいたりはせぬか。 ある人は今後の戦争は女性との
対戦ならんといった。もちろんこれは腕力《わんりょく》の戦いでなく、経済的の戦いで....
「日本の水を濁らすな」より 著者:坂口安吾
橋にせまる記録をだした直後であり、コンディションもよいと言っていた。彼と古橋との
対戦は日本のファンのみでなく全世界の水泳ファンの期待であったし彼が日米競泳に番外....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
たる戦歴の中でも特に升田に対しては特別で、終戦後その時まで五局だか七局だか升田と
対戦して一度も勝ったことがない。蛇の前の蛙のようにダラシがないのである。 私が....
「三国志」より 著者:吉川英治
の按配と双方の力の伯仲しているこの軍は、ちょうどわが朝の川中島における武田上杉の
対戦に似ているといってもよい。 「いかに、河北の軍勢でも、これでは近づき得まい」....
「三国志」より 著者:吉川英治
を増派し、一挙に呉国をお手に入れてしまわれては如何です。玄徳なく、ただ魏と呉との
対戦なら、ご勝利は歴々です」 「げにも。げにも」 曹操は、眉をひらいた。 「余....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
備せられた軍隊に対しては左程猛威を逞しゅうし得るものではない。殊に考うべきことは
対戦車火器の準備は戦車の準備に比して容易な事である。 戦車が敵陣地を突破し得て....