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「対敵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

対敵の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
廉頑検事のロングウェル氏に話したのみと言うが、そのロングウェル氏はルチアノ一派の対敵――その辺の消息が、皆目分っていない。また、その地へルチアノ一味が食指を動か....
傷痕の背景」より 著者:豊島与志雄
の矛盾を含んでいる。ファシズムは元来、ブールジョアジーの攻勢的武器であって、その対敵目標は、ブールジョアジー以外の凡てにある筈だ。それが、発展の道程に於て、広く....
中庸」より 著者:坂口安吾
がひらかれて対策が凝議せられた。村会の意見では、学校側の処置は村に対する公然たる対敵行為であるということである。そこで余が立って、 「学校側が無断でこの処置を実....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
れを隠伏決闘と云うのですよ。つまり、嘲罵挑戦の意志を、反対に書き表わして、それを対敵に送るのです。然し、秘密の感受性に富んでいる人間なら、ほぼこれに傾斜体文字が....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
がある。一生定正を君父の仇と覘って二度も失敗なっている。里見の防禦使となって堂々対敵しても逃路に待ち伏せする野武士のような役目を振られて、シカモ首尾よく取り逃が....
三国志」より 著者:吉川英治
孔明の思慮とも一致した。孔明は彼の献言を容れて、ひそかにその策を行った。いわゆる対敵国内流言策である。旅行者を用い、隠密を用い、或いは縁故の家から家へ、女子から....