対校[語句情報] »
対校
「対校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
対校の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
分刈《ごぶが》りに刈りこんだ頭は、ほとんど岩石のように丈夫そうである。彼は昔ある
対校試合に、左の臂《ひじ》を挫《くじ》きながら、五人までも敵を投げた事があった。....
「一本の花」より 著者:宮本百合子
がら、声を出さず苦笑いした。笑われて、伊田は、耳の後をかいた。二日ばかり前、或る
対校野球試合が外苑グランドであった。伊田は、午後から帯封書きをすてて出かけて行っ....
「現実の問題」より 著者:宮本百合子
とを考えさせるのです。 地方の女学校に教師をしている友達が、面に恐怖を浮べて、
対校競技の時他の教師達がこぞって競争学校の生徒に対する女学生の敵愾心、反感を煽る....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
この会には弊害があった。師範学校と中学校と、学校によって議論をわけたので、つまり
対校試合と同じものになった。それがために中学生が師範生の説に賛成することができな....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
スポーツというものは自らたのしむ境地で、それ自体に好戦的な要素はないものだ。国際競技とか、
対校試合とかいうのも、世界の現状が国家単位であったり、チームが学校に属しているか....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
史のある私塾風の中学で、女学部もあった。 ずっと前この北備の二つの中学は野球の
対校試合をして、後で争闘となってトラブルを起したので以後三次中学の方で
対校試合は....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
い。「どうしてもやらなければならぬ、西洋人が安心して読めるような、出来得るだけの
対校もしてあって、しかもその
対校が行き届いておって学術的に値うちのあるような一切....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
写本の系統に属する清家の証本にもとづき、これをシナの版本の源流たる唐の開成石経と
対校して、異同を明らかにせられたものである。なお他に漢の石経の残字も
対校せられて....
「澪標」より 著者:外村繁
になると、かなり忙しい。私は学校の運動場のコートでテニスをする。選手にも推され、
対校試合にも出場する。堀先生は授業に熱心であるから、うっかり復習を怠るわけにはい....
「凍るアラベスク」より 著者:妹尾アキ夫
彼女の世界の総てであった。毎日の生徒の世話、運動会、試験、校友会、遠足、父兄会、
対校競技、修学旅行、講習、それに自分自身の修養、女教師の生活もなかなか忙しいので....