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「対者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

対者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
を見込んで、何者かが嫡子を毒害などして次男を相続人に押し立てようと企てた。その反対者たる用人の一人は何かの口実のもとに押し片付けられてしまった。大名の家の代換り....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
星に、胆嚢は火星に、肺臓は水星に相応している。』 ティコ・ブラーヘは占星術の反対者に対して最期まで闘った。『これらの人々、特に神学者や哲学者らを寛恕すべき点が....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
ある。かの女が二十歳近くも年齢の違う規矩男と歩いていて殆ど年齢の差も感ぜず、また対者にもそれを感ぜしめない範囲の交感状態も、かの女の稚純な白痴性がかの女の自他に....
火星探険」より 著者:海野十三
そうだとも、デニー先生は、今年こそそれを決行する考えでおられた。もちろんこれは反対者も多かったがね。とにかく先生はお気の毒な方だ」 と、マートン技師は、しんみ....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
生きたままで地球へ連れ込むことに成功することです。これがうまくいけば、いかなる反対者といえども、最早黙ってしまうでしょう。X宇宙族を目前に見た国民はきっと沸きあ....
転機」より 著者:伊藤野枝
も奏しなかった。激しい反対の中に買収はずんずん遂行された。しかし、少数の強硬な反対者だけはどうしても肯んじなかった。彼等は祖先からの由緒をたてに、官憲の高圧的な....
家庭愛増進術」より 著者:岡本かの子
りとは違います。(私情で怒ったり憎んだりした時は直ぐに私は自分に恥じます。そして対者につつしんであやまります。) うやうやしき礼の八千度さかしらのわがひと言はゆ....
岡本一平論」より 著者:岡本かの子
が氏とて決して其を全然感じないのではない相ですが、それに就いて懸命になる先に氏は対者に許容を持ち得るとのことです。一面から云えば氏はあまり女性に哀惜を感ぜず、男....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
に留意することなく、その博大なる胸裡に、地上一切の人類を包擁せずんば止まぬ。彼は対者の意見などには頓着せぬ。彼はただ対者の欠陥を察し、これに智慧の光を注ぐことを....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
この顛末がタイムスの紙上にも出たが、大分反対論があり、女詩人のブラウニング等も反対者の一人であった。その頃ホームという有名な男の巫子があったが、ファラデーは面会....
反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
人々は非常につれないものになって行くのである。極単純な感情だが、物語の主人公の反対者は、悪い人間である様な感じを持つものである。昔の人は、其をもっともっと強く感....
花筐と岩倉村」より 著者:上村松園
り、普通の人と同様に、物を言う相手に向けられている――すくなくとも、狂人自身には対者に向けている視線なのであるが、相手方から見れば、その視線は横へ外れていて空虚....
妖怪談」より 著者:井上円了
被術者の顔面と文字とを熟視し、かつ、手の感覚に注意するのであります。かかる間に、対者の心中を判断するものです。ちょっと西洋に読心術というのがあります。この方法と....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
登場俳優の役名などを見出だすには、実際この方が便利であるに相違ないので、初めの反対者も結局は降伏して、だんだんにその改良を讃美するようになってしまった。しかし活....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
う。もとよりそこに、いい知れぬ『新古今集』の称讃者も生れ、無限の不満を吐きだす反対者も生れるのである。 しかしながら、そのような官能的な享受をしばらくやめて、....